ムスカさいとう

言ってはいけない言葉というのがあります。例えば女の子に「ぶす」、やくざの人に「三下」、メタボに「メタボ」などです。こういう言葉はその人がそれに当てはまるかどうかに関わらず、多くの人命を奪うので、先人の知恵により封印されているのです。よ。


今月からシュッコーという仕事をしている子が珍しく絡んで来た。

「さいとうさん、八つ当たりしていいっすか」
「なんで」
「いつもおれに八つ当たりするじゃないすか。いきなりお菓子投げてぶつけたりとか」
「あれはお菓子を分けてあげてるんですよ」
「なんでもいいっすよ。シュッコー初日で、なんかもう疲れて」
「いじめられたか」
「つーかね、もーね、頭いい人、違いますね、言うことが」
「はあ」
「なんかね、ダイガクは**のスーガクカで、アメリカのデーガクでドクターでと」
「はあはあ。で今クミコミなソフトだと」
「ええ。で、ゴジブンはケーシキロンリでしかプログラムを書かないと」
「んぶははははははは」
「それで書けないやつらがそもそも悪い、大体ユーエムエルなんてクズだと。使う意味がわからんと」
「なはははは。クズはおいといて、とにかく偏ってんな」
「ボクは、現場の皆はC言語やUMLに慣れているから、現場からの意見としてそう言うアイディアを出したのに、そんなのダメダメだとか言われて」
「そこから議論してやりあえばいいじゃん。オマエちゃんとやれるだろ」
「そういうんじゃないんですよ。ナニを言っても、もうただ、ダメだと。俺の言うこんな記述も出来ないオマエは全然わかってないよと」

...なかなか、気に入らねえな。もちろん、スー学やブツリ学(貝でも研究してそうだな)から来た優れたプログラマってのには何人も会った事がある。どこにも不味いヤツってのは居るってことだ。

「さいとうさんは、そういう人にもかかっていくじゃないすか」
「設計できねえ人間がセッケーケンショー言うなアホンダラ、は言いましたね」
「それそれ」
「あと、死ねとかうんことか」
「それは言わなくていいです。なんでかかっていけるんですか。なんかガクレキのある、頭いい人って、こっちの話す事の先まで見通されてる気がして、なんだか反論する気が」

こういう相手は、自分の論理こそが正道だと強力に誘導していくテクはあるからな。まずはマインドコントロールから外すか。

「つーか、そいつ、言うほどアタマよくねーだろ」
「なんでですか。**ダイガクで、スーガクカで、アメリカで、ドクターで」
「なんのタイトルにしろ、現場が今使ってる技術を全否定するなら、今CやUMLを使って開発された色々なソフト、WindowsでもMacでもいいや、それを自分は全部超えられるっつってんだろ。それは妄想だろ。本当に超えられる技術だとしても、これだけのユーザベース自体を頭から否定するんじゃ、実にアタマが悪い」
「....はあ」
「プログラミングやっててそこに気づけないんだから、ヤバい人なんだって、そいつは」
「でも、なんか、ちょっと反論するとすぐ『それはボクの読んだ**の論文によるとダメダメでー』とか言われて、そういう論文とか知らなくてー」
「論文の内容を『ダメダメでー』て(笑)。そいつがダメダメだよ。しかも自分が書いたんじゃないんだろ」
「でもー、やっぱりアタマの良い人は違うのかなって」

あの、渋谷や原宿で上京したコムスメをコマす職業の人、居るでしょう。古くは上野とか。あれのIT版ですな(笑)。「芸能プロへのコネ」が「ガクレキ」や「ロンブン」な。昔からガクレキを使うのは居たが、最近はWeb系も多いねえ。いろんな意味で。
それはともかく、こんな安いバカに、朴訥な(笑)うちの子がいつまでも絡んでるのは、いかん。しかし、さいとうは疲れていてそこへ介入する時間もなく、かつ、根が悪人だのです(ここ重要)。
だから、封印を解きます。

「だからさ、アタマよくねえって。そいつ」
「そんなこと言ったって、ボクもさいとうさんも、そんなガクレキとかないでしょう」
「ぜんぜんかけらもありません。わたしはただののんだくれです。でも、わかります」
「なんでですか」
「いいか、そいつは、スー学やってたんだろ。そのドクターとかそういう」
「ええそうですよ」
「で、今はクミコミの、ソフトの、どうでもいいカイシャで、実にどうでもいいドライバの話をやってるんだ」
「はい」

世界中の優れたスーガク系プログラマのみなさん。今までに会った人も、いっぱい教えてくれた人も、会った事がないけれども、Webや記事、ソースコードを見て、心から尊敬している人も。
みんな、ごめんね。


ばるす

「本当にスー学が出来るんだったら、スー学やって食ってるんじゃないのか」
「...」
「スー学からこの手のプログラミングに流れて来たってことは、そいつは、スー学じゃあ食えねえ程度のアタマだってことだ」

わははは!見ろ!!「数学系こうがくれき」がまるでゴミのようだ!!!


このやりとりを聞いていた周囲、つまり爆心地は阿鼻叫喚の地獄絵図。

「うわー、痛い。それは痛い」
「言ってはいけないことを」
「オマエは**さんや**さんに喧嘩売ってんのかこのやろう」
「...思い出した。だいたいおまえ、学校んとき、講座(情報系)の先生は、全員数学科出身じゃねえか」
「だ　か　ら　こ　そ　出　せ　る　技　で　す　よ(ニヤリ)」
「ニヤリじゃねえよバカ」
「人でなし」
「サイテー」
「殺されるぞ間違いなく」
「つーか死ね。今すぐ死ね」

そんなロックしっぱなしスレッドを止められないアホみたいな事を言われても、ボクはいいんです。その子の憑き物が取れて「なんか、ガクレキとかにビビり過ぎでしたね。もっとガンガン言っていいんですね」と、笑って帰って行ったから、いいんです。さあ爆心地に戻って仕事終わ


あああ、目が、目があああああ < バチあたり