ひどいタイトル
いやいや、-5くらいでやってますよー。たださー、仕事本が多くてさ、書きづらいんよ。書いてもつまんねえだろうし。
たとえば、じゃあ、絶対誰もブログーで褒めたり取り上げたりしない方面の本からいってみますか。もうほらうちは「誰も褒めないものを徹底して褒める」日記だから。もっと褒めろモンゴルの石とか。さて。
- 作者: アラン・M・デービス,萩本順三,安井昌男,高嶋優子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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原題は"Just Enough Requirements"で、アラン・デービスがあえて"just enough"っつってるんだから、そりゃあ皆(少なくともそのスジは)注目するだろう、って本なのに、なにこの台無しなヤスい邦題。やりづらいのはわかるけれども、意訳に失敗し過ぎでしょう。
あと、同じシリーズだと、これは今年じゃないんだけども、よくいるCMMI至上主義者との終戦宣言(笑)にもなり得る
アジャイルと規律 ?ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス?
- 作者: バリー・ベーム,リチャード・ターナー,ウルシステムズ株式会社,河野正幸,原幹,越智典子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/08/05
- メディア: 単行本
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あー、これ、知ってて、デマルコのあれは読んだりしたけど、これだけは絶対買わねえ、と思ってたわ。マジで。
とゆわれましたよ(笑)。まあ確かに、誰も買わないだろ、このタイトルは。CMM/TSP/PSPと(ちょっとウォーターフォールとまとめて扱い過ぎてる感じはある)、いわゆるアジャイル(ちょっと極端ではある)との「調製」はどうやったらいいのかをとても良くまとめてある。びっくりするようなスキームは持ちこんでないんだけれども(結局は地味なパラメータ6本くらいの地味なレーダーチャートが全部だからなあ)、アジャイル勢かそうでないかに係らず、皆が賛辞を寄せているのも、わざわざこんな著者陣が出てくるのも、敢えてこれを耳目に晒そうという意図の現れ。たぶん、だーれも褒めないくらい地味だけど、職場でやるにはすごく大事なところを、ちゃんと説明してくれたね、と。CMM(I)一本槍な人を転ばす、あるいはアジャイルっつったらXPですよねってガキを追い払うのに最適。
ナマゾンで星2を付けている人が居るが、"Distilled"の執筆メンバーにすら「それはCMMIの間違った解釈」と噛みついているあたり、ちょっと字面に囚われすぎてるようなので気になさらずに。要件が決まらないとCMM(I)は適用できねえなんてことはないとか、そんなCMMI入門教育で毎回出る質問みたいなことを言わんでも。
とまあ、最近は、年度末なのもあってですね、時期も時期なんでね、割と破壊力のありそうな「実弾」をしこんでおるところですが、顧客要求を聞く場に居る身の人は、営業さんにしろマネージャさんにしろ、インクリメンタルな開発がイヤって人は実は少ないんだけどね。客はどうやったって勝手に要求を変えてくるんだから、それを現場が(多少のルールはあるとは言え)受け入れてくれれば楽に決まってるもの。むしろ本当の問題は、現場さんが「ぺあぷろー」とか言う割に実力がないとか、出来の悪いQAが役所仕事で「だめです」と言う方にある、という。
まあそれはさておき、
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1991/11
- メディア: 文庫
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