死人にムチ打つ

別れてからイセザキTSUTAYAへDVDを返し、さっさと帰ろうと思うが、どうにも調子が悪い。どうにか回復する手はないものか。...なんだこれ。

黒沢清「回路」のリメイク。4/23入荷。そうだねえ、こうなったら徹底的にイヤな気持ちになるのも手だな(苦笑)。観てないやつをいくつか借りて帰ろう。
叫 プレミアム・エディション [DVD]

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今の状態で観てしまったら、私は壁の染みになるかもしれません。なんてな。さっさと帰って食べ物買ってお家にヒキコ・モリ。姉は過激派活動家のタテコ・モリ。元気じゃん。元気なんじゃん。いいえ。
それはさておき。「叫」は相変わらず良かったとかの感想はまあ置いといて、"PULSE"のChangeLog(笑)。私の気づいたあたりで。

  • ストーリーへ大幅に理屈が追加されました(シーンや台詞も同様)。話は大体理屈で片付くようになっています。が、「未知の周波数」など、小学校高学年でも疑問を持つ程度の理屈です(要するに、ならいっそ付けるなと言いたい)。
  • 「回路」のおいしいシーン(こける幽霊や人オチなど)や小道具(部屋に貼り回したヴィニールなど)の細かい仕様が変更されていますが、ほぼ互換です。出て来る順が前後する場合があります。
  • キャラクターのロールは主要なものに限りほぼ互換です。ただしオーベイ化に伴い、主要キャラクターの関係は会社同僚から全員学生に変更されています。
  • [重要な変更]上記変更に伴い、小雪は削除されました。ビニール袋を被る遊びは日本国内でのみ通用します。
  • 上記変更に伴い、武田信治は削除されました。この変更にあわせて、謎の椅子移動も削除されています。
  • 上記変更に伴い、菅田俊は削除されました。赤テープ実践編は別キャラクターのスーパーハッカー(ああバカっぽい)に引き継がれます。理屈を参照してください。
  • 上記変更はあるものの、男性主人公がタターミに座ってPCを操作するシーンについては、地べたに座る事で互換性を保っています。リスペクトです。
  • 上記変更はあるものの、女性主人公はお母さんに電話します。リスペクトです。
  • しかし、上記変更に伴い、風吹ジュン(母)は削除されました。
  • ふるっくさいパソコン通信のようなIT解釈を、世界先端のIT事情を反映するよう変更しています。
  • IT事情カイゼンに伴い、カラフルなチャットが追加されました。
  • IT事情カイゼンに伴い、インターネット接続をRJ-11(モジュラージャック)から8P8C(所謂LANケーブル)に変更しました。RJ-45はまたちょっと違うんだね。勉強になりました。
  • IT事情カイゼンに伴い、赤テープと同様に重要なアイテムとしてUSBフラッシュが追加されました。
  • [重要な変更]上記変更に伴い、哀川翔は削除されました。テープの由来は上記の理屈を参照してください。
  • 「回路」のボスがあんまりなので、世界先端のCG技術を駆使した幽霊の実体を追加しました。他のJ由来リメイクおよびJ由来の文化(ゲームなど)をベースに再構成してあります。リスペクトです。
  • 小雪削除に伴い、ネット上の黒袋被りマンをゴミ袋かぶりからボンデージに変更しました。また、壁の「助けて」を”DEAD”に変更しました。
  • 島国映画から大陸映画への変更に合わせて、脱出経路から海路を削除し、全て陸路で移動することになりました。これに伴い、役所広司は削除されました。
  • 主人公が死ななくなりました。

ちいさいけれどとても大事な事がいくつか抜けた気がします。まあしょうがねえか。
アマゾンには「回路」はさっぱりわからんかったがこれはわかりやすくてよい、という評価もあるので、そういう向きにはいいかもしれません。でもさ、こんな映画、観てわかる人間なんていねえだろ(オヤジなのでいきなり断言(笑))。「わかんねえから面白い」という感覚を理解して欲しいんだがなあ。例えばだ、パーラメントのマザーシップDVDを観て、「どうしてこのギタリストはすごく格好いいプレイをするのに、おむつしかはいてないの」って言うか?...いや、言うんだろうな。
で、文句ばかりつけているようだが、受け易いよう理屈に置き換えている割に理屈が稚拙なうえ、(多分、普通に理解するには)理屈が全然足りないので、単なるダメ映画に取られてしまうんじゃないかという点がちょっと心配。全体に、元の映画を残しつつ、ちゃんと(失礼)見られるようにしたい気持ちはわかるし、結構真面目にそれをやっているだけに。
"LOFT"はまだ観てません。