ポップ・フランセーズ

ずーっと置きっぱなしの本があります。仕事がどうの言うと、大抵そうなっちゃうんですよね。そろそろ消化できねえかな、と一冊手をつけた。ら、止まらない面白さ。

以前にも「読みたい本」として上げたのを、やっと読めた。この表紙、よく描けていると思うのだけれども、ちょっと内容にしては可愛らしすぎるんじゃないかな。イブモンタンもポール森屋もミシェルポルナレフもマノネグラもカッサヴもジェーンバーキンもテテもマヌデバンゴもネグレスベルトもフランスギャルもゲンズブール沢田研二もシャルルアズナブルも安里サルバドルもリタ光子もエマヌエル夫人もジプキンもリオも出て来る、政治も暴力も前衛もセックスもありありな描写なのに。まあイエイエの話だってちゃんとあるけれども、あんまりほんわかふわふわな期待はしない方がよろしいです。副題で「フランスは愛と自由を歌い続ける」っつってるのは、かなりガチ。
1968年の5月革命から2008年まで、1年につき4枚のアルバム(89年以降は1枚)を、1アルバム2ページ(見開き)で、かの国の世情やアルバムの背景を混ぜつつ紹介してます。要するにベトナム戦争あたりから今までのフランス語ロックやポップスの歴史。日本語ロックやポップスに置き換えてみればわかるはず。入門にも最適。是非。「オリーヴの首飾り」はイケイケ・エキゾ・チューンだったのだ。踊れ。