OJT

やっと-11まで下げ。

摩擦への挑戦―新幹線からハードディスクまで (新コロナシリーズ (52))

摩擦への挑戦―新幹線からハードディスクまで (新コロナシリーズ (52))

火の玉世代の回顧録。とまとめてしまうとそれまでなんだが(笑)、転がり軸受!ニ硫化モリブデン!!フレッチング摩耗!!!、と盛り上がる技術者魂が楽しい。またあの、言ってはなんですがね、ソフトウェア工学に似ていると言うか、ジミらしいんだよね、このジャンル。肝となる技術なのに、表に出ないどころか、問題があると認識すらされてないケースもある。そういう意味でも面白かった。
ところで、この本に書いている以前船乗りだった方が、OJTの話をしていてね。旧海軍式らしいんだけど、

「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」と言う。
まず己が範を垂れること。そのためには自らの研鑽が必要。次に、相手が成長したらそれを認めて褒めること。さらに、指導者としては言って聞かせることが重要。

と言ってるのが印象的でした。やれと言うだけだったり、やっても「ばかじゃねえのわかってねえな」なんて大人気ない反応をしてみたり、その理由を説明できないようなヤツの指導するOJTOJTなんかじゃない、と、日本海軍でもゆうとったってことですな。勉強になります。ググってみたらWikipediaにもほぼ同様の定義(Show,Tell,Do,Check)が載っている。こっちはもうちょっとシステマティックだね。