U-200 ワールドカップ

backbeat2007-09-19

世界各国の面白い本を競う、アンダー・つーはんどれっど(ページ)・ワールドカップ、日本選抜。

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

星三百六十五夜 秋 (中公文庫BIBLIO)

星三百六十五夜 秋 (中公文庫BIBLIO)

夕暮まで (新潮文庫)

夕暮まで (新潮文庫)

人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫)

人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫)

陰翳礼讃 (中公文庫)

陰翳礼讃 (中公文庫)

いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫)

いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫)

日本の伝説 (新潮文庫)

日本の伝説 (新潮文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

猫町 他十七篇 (岩波文庫)

雁 (新潮文庫)

雁 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

ニホンの選抜じゃないだろっつー本は、そのあれだ、帰化など(など?)。中年になって何読んでんだっつーのも多くありましょうが、そこはムガクなのだからしようが無い、って前にも書いたか。恥がこわくて本が読めるか。
あ、白州正子の青山二郎本が実に便利でした。実は前にこれをなんとなく買ってたんですよ。面白そうなおっさんだなあと思って、気軽に。薄いしさ。
眼の哲学・利休伝ノート (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

眼の哲学・利休伝ノート (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

でも、どーもよくわかんねがったから、オラ投げ出した。文章が生硬だとか、すかして難解に書いてるってんじゃなくて、文法としてはまったく平易に理解できるんだが、文意がいまひとつわからん。白州本では青山に近かった彼女が、「彼は身内に通じる言葉ばかりで書くからわからないのだ」と、こういうのを解説入りで説明してくれている。やっと「うわー、これはわかるわけねーわ(苦笑)」と腑に落ちました。ははは。更に、その青山が残していた雑記帳からの抜粋が本の最後に載っていて滅茶苦茶面白い。その中じゃずいぶん教訓めいていて面白くない方なんだけども、

教育の及ぶところは、損得を限界とする

ってのが、教える方としても教えてもらう方としても、実にガンチくんで心に残っておりまする。こういう、ある物事の側面をズバっと言い切る手腕は本当にすごいね。骨董なんて知らないから、それくらいしかわからんけどね。やっぱし面白いおっさん。
それからクニオヤナギダは本気で面白いから読めなどなど、他の本の話はまたそのうちに。アンダーのおかげで-15冊まで復活。もうちょっと続けるにょ。