さて、100冊本は年末にドバーンと載せたるぜ、と先日書いたんだけれども、それは載せる方も読む方もえらく大変じゃないかと(やっと)気づいたので、小出しに載せます。
これを始めてから、まめに本屋に寄って棚をチェックするようになった。なんだか初めて小遣いで買える文庫本に興味を持った、あるいは大きな図書館が使えるようになった頃のようで面白い。しかしその、買うと置くスペースがナニだので、極力タイトルなどをメモするだけで、後日図書館で探すんだけどさ。
先日、さおだけ屋だ下流だと最近タイトルが冴えている光文社新書の新刊で、これを見てしまった。

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅 (光文社新書)

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅 (光文社新書)

結局買ってしまった。ほんと冴えてるよな。
で、もちろんテっちゃんがテっちゃんの生態を紹介する内容で、これがやたら面白い。コンピュータ、アニメ、特撮、音楽、車、日本史、ゲーム、SF、ってあたりのタクな友人はいるのに、なぜかテツは居なかった。でもまあ、心中は察せられるといいますか。タイトルで惹かれた人は買いですよ。鉄志願者はもちろん、そうじゃなくても面白いです。「悪い病気だな」と笑えるのがいい。
以前にも書いたように、オイラは北海道函館市の生まれで、そこから札幌にいく路線は、帰省がてら札幌の友人と遊ぶのによく使います。その路線は非電化区間が多くて鉄さんにも人気だそうで、詳しく書いてありました。実にテツで楽しそうなその道中、苫小牧を越え、田舎者は「ああ、もう札幌だべー」って気持ちになるあたりの話。強調は私。

約三キロの間、上下線の幅が三〇〇メートルにも広がるといった、その日本離れした雄大な線路配置にテツは感動するのである。

...ほっとけ、このやろう!!(大笑)。ヒトもカネもねえが、土地だきゃあるんだよ!!(笑)。いやほめてますよ。よくご存知だなと。その後札幌に入る直前、白石のあたりに操車場があるんですが、そこは北国仕様の車両天国なんだそうです。
著者は都内在住のご様子ですが、北海道や首都圏以外も東北、東海、関西、九州と全国の路線が豊富にネタになる楽しい本。おすすめ。一気に半分くらい読んでしまった。