アラビやんナイト
新手のお笑いじゃありませんよ。
また本ネタ。まあその、実を言えば、やると決めた金のかからないイベントがある以外、日頃がぱっとしないので、この話題ばっかしなんではありますが、もうちょっと。
昨日の「ペドロ・パラモ」読了後、しばし放心、しみじみ噛み締めつつパラパラと再読してから、顔をあげてひとつ息をして、次(笑)。読む速度は普通を保っているものの、ここがしんどい。浸りたい。へへへ。
さて。これも図書館にあった。一度完訳を読んでみたかったので、行ってみた。
- 作者: 豊島与志雄,佐藤正彰,渡辺一夫,岡部正孝
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/07/07
- メディア: 文庫
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黒く潰れた、ここ(王様だったっけな)を説明してるんだろうけども、この微妙な配置がたまりません。誰やねんお前。裸の女の足元で。そりゃ浮気もされるわ。
それはともかく、エッチい描写を話題に聞いてたが、まあよい風味付けですわな。モテモテ男に夢中の娘さんがダメ男のせむしに言う。
「もしあのかたが陰茎(ゼッブ)でもって、お前をひと打ちなすったら、お前なんか厩舎(うまや)まですっ飛んで、尻餅をつくことだろう」
笑ったよ。ゼッブというんですか。ほほう。しかし、ここまでの文章には、その立派なゼッブという描写は一度もない。モテ男はだから、元来がそういうものらしい。厩舎まで。うーん。持ち帰り検討させてください。...マウスクリックくらい?(ヤツと相談しつつ)
さて。その飛ばされたダメ男はその後、トイレでおっそろしい目に遭うのだが、
「...するとせむしは怖ろしくてたまらず、腹全体が溶けて下痢してしまうような気がして、やっとのことで叫びました。『助けてくれ、誰かいないか!』」
わはははは。わかるわかる。よじる。身をよじる。内股でな。
日頃すっかりキレイな生活をしておられる皆様は怒るかもしれないけれどもね、両方とも、率直で実感が湧くたとえに感心。ネタはきれいじゃないが、言い方に品がある。だから楽しく笑える。
読んだ方はご存知の通り(普通完訳って読んでるもんですかね。上司は読んでた)、全体にわかりやすい文章だし、話がたいそう面白いからサクサク進んでしまって2日くらいで第1巻おしまい。