ラテンアメリカ文学

むかーしむかし、「百年の孤独」を読んでやたらに面白かった記憶があったんだ。厚くて2段組が逆に嬉しかったくらい面白かった。で最近、西語の勉強を始めたから、すっげー短いのでいいから、何か読みたいなと。だからまずガイドかな、全然しらねーしって訳で、

ラテンアメリカ文学バザール

ラテンアメリカ文学バザール

を読んだ。ら、やたらと読みたくなってねえ。好きな人間の書いたガイド本ってのは本当に毒だね、本にしろ音楽にしろ(笑)。
だけど、ボルヘスは読まずにずっと敬遠してたんですわ。短いのはいいんだけれども、なんといいましょうか、育った世代がナニだともうしましょうか、はっきり言うのがなんなんですがえーと、幻想臭といいますかペヨトル臭といいますか青土臭といいますか(笑)、いや悪いとは言いません。今の私にはちょっとねってだけの話。あのころやたらブームだったからさ。でも一応これを借りた。
エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

しかし、これがツボに。「死に行く男の話」だっけな、これは完全にならず者の物語。。いやー、やるじゃん、と(笑)。肉食ってるじゃん。実を言うとマチスモは、今の若い子が言う風だと「マジでツブしたくなるくらい」大嫌いなのだが、そういうものをちゃんと直視している冷静な話がいい。「仁義なき戦い」で言えば広島死闘編みたいの。ごめんな汚して。>ぼるへすふぁん
まあとにかく、その後、勢いでこれを借りた。名著いってみましょう名著。
ペドロ・パラモ (岩波文庫)

ペドロ・パラモ (岩波文庫)

こんな短文が決まって、断章が格好よくて、幻想も乱暴もありありで面白いのが、そのうえ図書館にもあって薄くて安いんだから。上で北大路欣也まで出したからちゃんと(そっちの意味で)書くと、たとえばロドリゲスが好きならこれも読んでみよう。いや近いと思うですよ。ルルフォ・ファンには殴られるかもしれないが(笑)、それだけ影響があるんだろうな、と思いましたわ。
名前なんだっけな、なんかさ、音楽や本、映画で、「自分はこれを聴いて/読んで/観ているから趣味がいい」ってのを自慢するため(ここがわかんねえんだが)にそういう曲や本や映画を読む聴く観るという、幼稚な風習が流行ってあると耳にしましたが、やっぱり幼稚だな(断言)。
これからは名著です。自慢にもならないくらい有名な名著。ベサメ・メーチョ。<ええええええええ