ライミングとは、言い回しである。

コンピュータや自然言語処理とは切り離してこれをラップの方だけから見ると、結構面白い観点だと思う。言い回し。メーンやチェケラウは言い回し、じゃあ、あんまりないよね。もちろん英語における詩には韻が様式としてあって、みたいな話はあえて置いた話。でも確かその韻自体が、吟じる場合なんかにおける、その「言い回しの様式」として出来上がったんじゃなかったっけ。いや全然ちゃんと思い出してないのでヨタかもしれません。念のため。
さて、まあとにかく、今回の章題の出典はそういう経緯とはちょっと違います。先日のことえりの作者のきださんからその後コメントをいただいて、ちょっと極論してみました。トラックバックをいただいたogijunさんの日記(id:ogijun:20050513:p4)で、にわかMacユーザのオイラはきださんのお名前を知りました。「作者らしき方」なんて書いてしまってすいません。ogijunさんありがとうございます。以下はその引用。元サイトではCommentの方にあります。

(形態素解析だけじゃないんですかね、というおいらの思いつきに)
その通りなんです。単語じゃおもしろくないから、探すのは形態素の列、言い回し。それを集めて後ろから見て配列。

ああ、なるほど。そういわれて辞書のダンプをみると、いやもちろん知っている方はとうにお分かりだったでしょうし、ニヴいおいらが今気づいたという意味ですが、「(代)名詞+助詞+動詞or名詞」とか、2つの語句を繋ぐような部分が多いですね。

"けっこうい","結構居"
"そうい","そうい"
"そうい","そう言"
"どうい","どうい"
"どうい","どう行"
"きのうい","昨日言"

自分が「ああ、書きそうだな」ってあたりを抜いてみましたが、感じが伝わるかな。最後の語は活用を考慮して早めに切り取る、のかしら。ライム派(笑)としては、その2つ位に絞ってあるあたりが長さといい表現といい、ラッパーな感じが出るんですね。面白いです。
ところで、上記のきださんリンクからたどれる桜子ちゃんの成長日記も楽しいです。お父さんのメロメロぶり(褒めてます)がまた佳し。実に立派な寿司屋デヴューの様子が素敵。寿司も蕎麦もまともに食えないああいう娘に是非見習(略)