掘り負け

backbeat2010-10-24

こないだの旅行でも、一応掘りには出たんです。ガイドブックにすら「CD売り上げは90年代の2割にまで落ち込んでいる」と書いてあっても。一番でかいらしいHMVが2階までしかなく、各階の半分はDVDとTシャツなどのグッヅしかなくても、じゃあ中古がある。別に詳しくはないけれども盤にはポジティヴ。どんなレコ屋でも一枚は買える男、さいとうかずおです。ケースケさんのように「どこでもアタリが引ける」とはちょっと違うので注意してください。
で、どうも女人街の露天の裏にレコ屋があるらしいと地図であたりをつけ、旺角まで地下鉄で行ってみた。裏なんていうとアレだが、実際には秋葉原まで地下鉄で行ってアメ横の路地に入ってくのと全然変わらない。上野広小路あたりの見通しのよい通りが全部無くて、ラジオデパートの真横からアメ横が始まってて、ビルが全部香港映画みたいなアレになってる状態。そのアレのあきばおーの横から路地に入ると蓄光堂があるって感じ。
さて入ってみたのだが、4:6くらいで日本盤:香港/中国盤、量はまあ普通の駅前CD屋くらい。やっぱし市場自体がお寒いせいか、あんまりジャンルの幅はなさそうだ。非常に残念なことにオイラは中国圏音楽は素人なので(聴いてはみたいんだけども)、こっちの国内盤はさっぱり掘れない。だからと言ってここで中古日本盤のナベサダを買うことも無いので悩む。やたら五輪真弓と百恵ちゃんがある。レジの横には安全地帯の大きなポスターが貼ってある。
悩んだ結果、見たことが無いどこぞのカリプソ・コンピを1枚と、セルジオ・メンデスのアレ

の中国語盤を合計500円くらいで。セルメンかよって話だが、なにか一枚は現地国内盤を買いたいじゃないですか。盲人歌手教父史提夫とか書いてあるし。写真のようにISBNが打ってあるのが面白い。その上のチュゴクゴとエイゴはボクのようなニポンジンにはよくわかりませんので無視。中古だしー。
がっつりローカルな店の店主はすっきりとした若者で、なにやらゴネているお父さんの次で待っていたオイラに「すいませんね」と謝りつつ、こちらが広東語が苦手だとわかるとカタコト英語で親切にやりとりしてくれ、ありがたく店を出た、いい思い出である。これで買ったセルメンがiTunesに読み込めれば美談だったんだが、いっくら入れても認識すらしねえ。盤はちゃんときれいなんだけどなあ。カリプチョの方はちゃんと読めたんだが。