ィヤイペン川崎
先日川崎でHermanos Yaipenなるクムビアの人気バンドがライヴやってたそうなんですな。20秒くらい見ると音楽はもちろん、踊りや背景や服装やロゴや編集技術の相乗効果により、全容の80%がわかるヴィデオはこちら。
当日行けなかったが(つーか知らなかった。不覚)、てぃんちゃんにCD買っといてもらったのをいただく。Inagaki Metalなる企業の厚生イベントの一環、ってことなのかね、これは。とにかく祝来日。50で無理矢理かけてもらい、全員がビンミョーな顔になるなか、てぃんと2人で「ゆるい、これはきた」「やいぺーん」と盛り上がる(笑)。どうもすいませんでした。そのうちクンビア禁止令が出そうで怖いです。
そのCDも実に手作り感あふれるものでして、ラベルが印刷だったり盤面が色づいているのは当然。でも紙製ながらジャケもよく作ってある。そのうえDVD付きのお得盤だ。さらに、曲名の日本語訳が素敵すぎる。誤訳がどうこう言うのではなく、味わいをわかっていただきたいので西語はなしで引用。
- 出ていけ
- あなたのため泣く
- 私の悩むは誰も分からない
は、まあよい。「シャチョさん酒飲メ、カネ払エ」と同じである。しかしここからいきなりレベルが上がる。
- 屈辱を感じれ
- どうかしぬように
- この卑怯
- 他の所へ泣け
前衛詩のような味わい。割と情念系のタイトルが多いんだよね。昭和フォーク的な。それが曲のスットコしたリズムと翻訳フィルターにより醸造されておりますね。
さらに、だんだんとポップアート(?)な印象が強まります(笑)。
- 海賊愛
- ミックス密林
ミックス密林は"Selva Mix"。訳す親切が裏の裏に出てステキ題名になっている。そして時代は21世紀。
- 禁制少女
つーか80年代ガロ好き系パンク?しかしこれはメロディアスなチャークレ系ピヤノとジョシの「キャー」から始まる、甘く切ないメロディーのクンビアなのでした。あ、ピヤノは無いバージョンだけどライヴがあった。
youtubeには思い入れたっぷりのリスナーミックスといいましょうか、よくある好き画像を繋いでBGMに流してるアレがちょくちょくあるあたり、人気が伺えます。こういう歌声をちゃんと聴いてる娘は良い子に育つぞ。で、こういうメロディーの曲あったよなあ(笑)。なんだっけ。
全体にとても気に入ったんだけども、ホーンズの録り方が妙に雑なのはそういうもんなんすかね。CDだけじゃなくライヴもそうなんだよな。南米仕様?結構ちゃんとやってるのに、もったいない。
あ、そうそう、最初に出した80%のビデオが、「どうかしぬように」です。やいぺーん。