鼻は夜ひらく

鼻行類 (平凡社ライブラリー)

鼻行類 (平凡社ライブラリー)

クソまじめな文体で鼻頭、鼻足、鼻管だのの役割を延々と説明されればされるほど腹がよじれる。うまいなあ。ゲンシハナアルキの進化を遡るくだり(最後まで遡ると、全部退化して鼻だけになる)には、もう涙しか出ない。いや鼻しかねえんだから鼻汁か。割とガチに論文調なのでそういう文章に慣れていて、冗談が通じて、かつ、鼻汁でからめとった蠅を食う話についていける人向け。狭いか。狭いですか俺、今。
タイトルは文中「ヨルハナアルキのすみれ色の(花に擬態した)鼻は夜開く(p103)」から。せっかく〜咲かせた〜鼻だもの〜。すみれ色ってのがまたいい。
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