時期尚早ホン(iPhone/iPod Software 2.0でWPA2エンタープライズEAP-TTLS)

とにかく設定、って人はこのエントリの最後に飛ぶといいよ。
皆から白い目で見られることを見越して"whiteeye"と命名したうちのアイボンiPod 3G(第三世代の意)、iPod 60GB、touchとそれなりに「踏んで」参りましたが、やっぱ、微妙だなあ、今のiPhoneのステータスは。
よく言われる、ケータイみたいにメールの自動即時受信+着信音(orバイブレーション)をやるには複数の別サービスを使い回さないといけなかったり、バイブレーションが「ぶるる」一回のみっつーのも、結構しんどい。面倒だし、全然気づかねえ。
じゃあ、まあインターネッツにつなぐだけのマシンでいい、と割り切るにしても、

  • 日本語入力の候補ウィンドウ(入力方法は関係ない)が、かぶる。他の表示と。あちこちで。表示された以外の候補(右向き矢印)がすんげえ選びづらい。

まあこれはアレがアレとしてだ。肝心のネットワーク設定だと

  • WPA2レベルのWiFi設定が、すんげえお粗末。EAP-TTLSなんてもう、つながりゃしねえ。(後述のUtilityを使わないとダメみたい)

なのはなかなか泣ける。エンタープライズガイドとか言うのを見て、「社内向けなどの独自証明書は、メールまたはWebで公開してそれをダウンロードしてインストールしてください」と来たもんだ。そもそも、そのメールやらにつなぐためのWiFi設定だろうが。社内向けの証明書をインターネッツに載せるか?しかも、なんとかメール経由で証明書だけを入れても、その証明書は「符号無し(Unsignedが誤訳されてる。『未署名』だろ)」と表示されてるうえに、つないでみても相変わらず「未検証」と出るだけで繋がらない。やってくれるねえ。まったく。
で、細かく設定する方法を試行錯誤したらだ、どうやら、iPhone Configuration Utilityっつーのを入れて設定ファイルを作らないといかんらしい。これならなぜかうまくいった。で、このユーチリチーっつーのはWeb経由版とスタンドアロン版があって、Windows用はWebだけである。ダウンロードして見るとrailsになってて、そのフォルダの中のWindowsサービスらしきバイナリをクリックして、WWWブラウザからlocalhost:3000を開くのだ。アホか。なめんな。そんなにしてまでrails使いたいのか。
さて、会社にはWindowsしかないので、そのWindows用Webユーチリチーでサービスを起こし、EAPですよと、このドメインは信用しますよ、IMAPサーバはこれですよ、この証明書は信頼しますよと設定をする。さて出来た設定ファイルはどうする。メールで送るというボタンがある。はいはいもういいや。じゃあ送ってくれや。なんにもメールの設定入れてないのにメール送れるんだね。すごいなあ。ぽち。

/usr/bin/sendmail の実行中にエラーが発生しました

........railsなんだから中を見ていじれってことか?いい態度だねえ。見ないよ。ほんとうにかっこういいなあこの会社。で、これの代案をエンタープライズなんとかガイドで調べる。曰く「いったん設定したファイルをexportして、メールにapplication/x-apple-aspen-configというMIME Typeで添付して送り、受信してください」。いったいどこがどうエンタープライズなんだか。学生よりデジタルデバイドなキギョージンになに言ってんだオマエ。TMailでちゃちゃっと送れたので、Ruby自体はいいなあ(Rails自体も嫌いじゃないよ。浮かれてるのが嫌いなだけ)。


まとめておきましょう。アイホンの話です。

  • WiFiで細かい設定をしたいとき(とくにWPA2あたり)は、iPhone Configuration Utilityを使いましょう。私のやった範囲では、設定は同じでもEAP-TTLSはこれじゃないと繋がりませんでした。
  • EAP-TTLSの設定は、とにかく必要な証明書を全部入れて、信頼するドメインも入れればいいかも。"*.example.com"なども使えます。

あと、

  • 色々面倒だが、全部設定してfoobar.mobileconfigを作り、なんとかして上記のMIME Typeで読みとれる場所に置いて、読み、インストールする。
  • mobileconfigで突っ込む場合、EAP-TTLSはユーザ名も事前に入れておかないとダメなケースがあるので注意(インストール時にパスワードしか聞いてこないと、当然パスワードが合っていてもユーザ名がなくて接続出来ず、接続出来ないから、インストール自体が全部失敗する)。

これ、みんなやるのか?EAP-TTLSなんて、最近は普通の無線プロバイダでも使ってたと思うんだけども。ただし、正確かどうかは知りません。とにかく動かした時の設定の話です。ググっても他にないんだもの。コピーでも反論でも好きにしてください(うち以外で)。こんな半端な出来損ないの仕様の話を検証する気もオリジナルを主張する気も議論につきあう気もまったくありませんから。もう疲れた。


いやいや、まああれですよね、エンタープライズスペシャルなIT管理部門が居てさ、そこがmobileconfigからMIME Typeまで全部設定してインストールしてくれて、スイッチオンで使えるのをシャイン全員に支給してくれる。それが「エンタープライズ」だろ、ってことなんですよね。わかるわかる。うちみたいなニコヨンIT会社とは格が違いますわ。ちなみに、オーベイのダイガクのWiFiネットワークに関するページを追っかけると、かなりこういう情報が集まります。


さて、最後にもうひとつ。まだあるんだよ。今日、携帯電話会社の方面から、iPhoneを買った人向けのアンケートが来た。買った理由がどうしたとか、今までの携帯はどうするとかを、Webページから答えろと。URLが。
またこのページが、そのまま表示すると小さくて読めないし、見えるまで拡大すると、「回答する」ボタンが妙にはみ出してスクロールさせないと、縦にしても横にしても、押せない。しかも、質問が1ページ1ページに分かれてるから毎回その操作が必要なうえに、質問がやけに多い。余計な事を言うと、「iPhoneを今後使い続けますか」とかいう、企業自身の弱気が出まくった質問まである(笑)。人からあんだけ金引っ張る話をやっといて、いまさら露骨に弱気出されてもな。皆が「やっぱり使いません」っつったって全員の全額をロハに出来る訳がないんだから、全部背負う気でやってくれや。なあ。
ものは悪くないよ。高いけどな。でもさ、文句を言ったどれもこれもが全部ソフトウェアの、同じ機能はなにかしら提供しているのだから直す障害などないだろう、かつ、使う側からみたらすぐわかる問題ばっかりだっつーのが、本当にむかつくねえ。
まあ、使い続けますけれども、とっとと直せや。