中華

もう今日は料理話だけでいいや。

中華料理の文化史 (ちくま新書)

中華料理の文化史 (ちくま新書)

日本でポピュラーな中華料理や食材を中心に、それが中国で元々どう食べられてどう発展してきたかを掘り起こす、面白く興味深い本。今僕らが知っている料理はほとんど前々世紀かその前くらいに出来たもの(まあ当たり前だわな)。それ以前には色々な文化を持つ様々な人種が行き交う大国ならではの変遷がある。つまり、ごく一部の地域でしか食べなかったり、だーれも食べてなかったのが別の国から伝来して流行したりもする。
そういった変遷を紹介する本をいくつか読んだけれど、これは結構その意味でも(もちろんその意味がなくても面白いんだけど)お勧め。料理、っていう具体的で直接感じられる材料があるから実感がわく。小麦は元々北の人しか食わなかったとか、魚は沿岸だとか、四川が唐辛子を使い始めたのは案外最近だとか。面白そうでしょ。中国にはサシーミもあったのだ。