ぼくにやさしくしてください

サボりまくっていた会社の健康診断に行った。偶然、仲の良い先輩Aと後輩Bと一緒になった。先輩Aはヘルーニャをやってから随分痩せた。食い物も摂れないくらい動けなかったのか。後輩Bはまだまだスリムなメタボ無縁世代である。早くこっちに来い。カモーン。
順番上、揃って3人で血液検査。

「以前、採血で具合が悪くなった事はないですか?」
A「ないです」
「では採血しまーす。具合が悪くなったら言って下さいね」


「Bさん、以前に採血で具合が悪くなったりした事はありませんか?」
B「はい、ないです」
「では3本採血しますので、具合が悪ければ声をかけて下さい」


「採血しますので親指を強くにぎってください。強く」
俺「...はい」
「...」(無言で、採った血液が固まらないように試験管を振る)

間違いを探せ。


歯科検診でがっつり体育会系の助手さんに当たり、唇が裂けそうな勢いで歯石を取られ(普通程度のを取ってるんだが、力点の指が思い切り唇に入ってる)、どうもありゃあっしたー、と立ち上がると、先輩Aが恍惚とした表情でコリコリコリコリと細やかなリズムの作業を受けているのが眼に入った。
今椅子を横蹴りしたら面白いだろうなと思った。