夏テープ・ネット仕様

先日塾長に提出した宿題が公開されました。ラジオの方では「いじりづらいんだよ」とほめ殺しスルーを決められましたが(笑)、こっちでも使わせてもらいます。ネタがないんだよ。許せ。

宿題というのはですね、夏テープを作れというものです。片面30分計60分の俺の夏テープを。もちろんタイトルつけて。エアチェック世代の安い思い出が甘酸っぱくてよろしい。まずはそのまま抜粋。

横浜市・男性・「横浜のこって牛、ことかずお」さんの夏テープ『おまえの陽射し』

ペンネーム長いな俺(笑)。書いてないぞこれ。いやいじるのは後にして。

てっぺんから陽が射す昼、青空の下、モテないくんが無い元気と安い車を絞ったクールでサマー・ドライヴィンなデイトを敢行するA面。しかし、着いたビーチで『あとはデンシャで帰るからいいや。じゃあね』なんてひどい振られ方をし、ヤロー独りできっつい西陽を横から浴びてカーを飛ばす、汗ダラッダラのB面。用途に合わせてAB面を使い分けましょう。というものです。あえて英米の曲を抜いて構成してみました。

英米の曲を抜いたのは二人の暗なる「メヒコものをやれや」というプレッシャーからです。曲の説明はそのままで、アマゾンやアレで音を聴けるようにした他に、間違いの修正も入ってます(A1、B4など)ので、もし大丈夫なら間違いは反映をよろしく。> 塾長&おつむ兄弟子。

以下がテープ。残暑を乗り切るA面、残暑とセメントでガチに向き合うB面。

A面
A1. Ventilator R-80 / Ojos De Brujo
フラメンキーでヒップホッピーなドライヴ・チューンで高速にイン。スペインの人気バンドです。曲名が格好いい。

Bari

Bari

といいつつ、曲名が間違ってます(笑)(現在Google検索3位。正しくは"Ventilaor")。ずーっとベンチレーターだと思ってたよ(笑)。踊らせるぞ感満載のライブ映像。音が小さいなあ。
http://youtube.com/watch?v=_2obwOKQQPk

A2. Yo No Se / Los Amigos Invisibles
ダンサブルにドライヴをモミほぐします。ベネズエラのバンドが国内のポップスをアレンジして演奏してるそうです。とってもキャッチー。

Superpop Venezuela

Superpop Venezuela

http://youtube.com/watch?v=c5ZO7DFU7gk

A3. World of Love / Caroll Thompson
夏と言えばレゲエな方へ、一服のラヴァーズを。歌姫キャロル・トンプソン。素晴らしくメロウな演奏でも陽射しの下では軽く「イーネ」と聞き流すのがクールと言うものです。

CARROLL THOMPSON (2ND ALBUM)

CARROLL THOMPSON (2ND ALBUM)

これも名前は"Carroll Thompson"。失礼しました、姫。

A4. 悲しみの終点 / 森山加代子
醤油味ボサノバの傑作。ヴォリューム小さめに切り替え、晴天の折りにある木陰を越しながらふと、ちょっと突っ込んだ話をするのもまたドライヴの醍醐味。

森山加代子・しんぐるこれくしょん

森山加代子・しんぐるこれくしょん

和風とのバランスならこれが一番好きだな。

A5. 水泳〜ブーガルー・イン・アクション / ピチカート・ファイヴ
皆大好きピチカート。油断してると後半のいんちきブーガルーに持ってかれちゃうぞ。

月面軟着陸

月面軟着陸

名作。

A6. Wonderful World / Karamelo Santo
サッチモ・デ・クンビア(クンビアというリズムで、レゲエじゃないんです。ベースが特徴)。アルゼンチンの元気がいいバンドはこういうのもやってます。ラストの今思いついたようなリフや掛け合いが可愛い。

La Gente Arriba

La Gente Arriba

ライブはなんか上半身裸のモヒカンが練り歩く実に適当でグダグダな演奏(笑)。アルバムのバージョンは一番きれいに録れたヤツなんでしょうな。ヤンキーの兄ちゃんの成人式の写真みたいな。
http://youtube.com/watch?v=x3tb3VQBS_k
なぜ途中で横になるかを俺に訊かないように。デジカメなんだろうな。ははは。

A7. Ana / Amr Diab
到着間近はアゲアゲにイケイケで。エジプトのリッキー・マーティンの色気にやられちまいなよ。

Very Best of (Uae)

Very Best of (Uae)

ネタの便宜上「色気」と書いていて、それはまあ本当なんですが、結構なんつーか、前に出てます。ジャケのとおりに。演奏はものすげく洗練されているんですが、「でもやるんだよ」感のある色気です。わかるかい。

B面
B1. Para Lennon e MacCartney / Milton Nascimento
さてB面。ヴォリューム大きめで。振られ気分を夕陽に晒して。ご存知ブラジルはミルトン・ナシメント選手の入場です。そんなにビートルズが好きか。でもサイケ風味。

Milton

Milton

このライブはメロディアスなピアノから始めてるヴァージョン。いいですよ。
http://youtube.com/watch?v=ZdVoU0F8wHY
憂歌団のヴォーカルをシネスコに伸ばしたようなナリだが、歌はよい。

B2. Letras / El Bicho
Radiochango.comって言うスペインの若手が集まるラジオのコンピから。ガチなフラメンコっぽいが、曲がシンガーソングライター風(笑)で聴きやすい。

Radiochango: Anejo Reserva V.1

Radiochango: Anejo Reserva V.1

Elbicho

Elbicho

http://youtube.com/watch?v=dKHDO16omTQ
スペインの浜田省吾だな、たぶん。

B3. Dónde vas / Los Gatos Salvajes
アルゼンチンのゴールデン・カップスによる名演。振られたって次はどこかに行けばいいんだ。で、どこへ行くの?

1965/2005 40 Anos De Rock

1965/2005 40 Anos De Rock

最近再結成してるんですね。これは持ってないやつだけど、入ってるかもしれない、と。

B4. Los Lunaticos / Los De Abajo
しゃー(ルチャリブレ)。振られたって俺はアイツが好きだからやるんだよ、と汗を垂らしながらホセ(仮名)が叫ぶ。メキシコのバンドによる実にキャッチーにアレンジしたクンビア。割り切りっぷりがオトコマエ。夕陽と恋に狂う。

Lda V Lunatics

Lda V Lunatics

前にも出したね。演奏は見つからなかったけれど、ケーブルテレビかなんかに宣伝で出た実に黒いグレーな映像がありました(笑)。でもこれをみるとメキシコの印象は変わるんじゃないかと。ほんと日本と変わらないっすよ。まったく演奏しないんで全部観なくていいです。
http://youtube.com/watch?v=yycWjIe59bs
なんか、話し方や話のつなぎ方がハポネスにもとっつきやすいよね。こんなテレビをホテルで毎晩流しながら日記書いてましたわ。今、思い出しちゃって、すっげえトウモロコシ成分が食いたくなってます。

B5. Joselito / Energipsy
血の様に(本当に)赤い夕陽を真横に浴びながら、運転手はラジオから流れるスペイン語バンドの演奏をガンガンに鳴らすのです。プテュマヨというワールド・ミュージック・レーベルの出しているルンバ・フラメンコ(ジプシー・キングスのようにリズムが強いタイプのフラメンコ)のコンピレーションから。ジプ・キンだけだと思ってちゃいけません。汗は安い香水なのさと運転手が苦笑しつつ言いました。

Rumba Flamenco

Rumba Flamenco

Flamenco Rumba

Flamenco Rumba

そろそろ検索しても映像が見つからなくなってきました。

B6. Freak Off / Orchesta Harlow
陽射しと暑さと振られ気分で頭がパンパンだ。ニューヨリカン・キューバンの重鎮によるフリーキーなファンク。この内容をわかっていてCDを1000円で売ってくれる店がある関西は本当にいい街だと思います。

Exigente

Exigente

B7. Petit Sekou/ Bembeya Jazz National
ギニアのジャズ・バンド、なはずが、もはやサイケな演奏が夕陽に焼かれた頭によく刺さる。陽射しをこれだけ音像したやつはいない。しきりに黒点が見える。音で焦げる。

Syliphone Years

Syliphone Years

B8. 第三京浜 / 渚ようこ
どこへ行くと言われていても、気がつけばいつもの第三京浜。優しい女の美しい歌が心を打つけれど、そうやって甘えているから捨てられるのよという声が遠くに聞こえる。

保土ヶ谷を出てすぐのあの店でネギチャーシュー固め濃いめ多め、TSUTAYAでビデオ借りて帰ろう。あとモンハンの攻略本な。


コピーすれば楽ができると思ったのが間違いだった。変にリンク貼ったから余計時間がかかる(苦笑)。聴けなかった曲についてはメールでご連絡を。