変遷

backbeat2007-07-29

今日はツアーです。
10時にホテル前で待ち合わせ。今日はヤツの仕切りで夕方まで観光だ。まずは三文化広場。

スペインによる植民以前の遺跡とその上に建てられた教会、更に周囲の現代建築の三つで三文化。アステカ時代は生贄の地、現代には反政府運動の粛清の地と、なかなか血のよく流れた地である。今日は運がよく、古い踊りを再現するパフォーマンスが見られた。

続いてグアダルーペ寺院。

インディヘナの失意の男の前へ聖母が現れたという由来が残る大きな寺院でやんす。今は新しい寺院の方を使っているけれど、上にある古い寺院は、天井に描かれている天使が全員インディヘナ

実は新しい方のモニュメントも、こんな風になってたりする。

よくアホの人が言う「欧米人==侵略者で悪い、先住民==征服されてかわいそう」なんて水戸黄門でもなかなかないような勧善懲悪の図式はありません。広場にも寺院にも、戦いと征服から改宗や合意が進み、それが行きつ戻りつ一般に普及していく実に人間臭い過去が積み上がっている。それが戦争だったり、単純にインディヘナを懐柔する手段としての作り話だとしてもね。
なんだかベタに回るなあ、このカトリックなガイドめ(笑)、と最初は思っていたものの、違う方向でとても勉強になった。ちなみに寺院前でやってたキリスト教限定書籍市は、すいませんが大股でまたいで帰りました。ムシューハ(アラビア語)には興味ないんだもん。ごめんねえ。