買いもの人情

さてさて。今日は一日、日用品の買い物ですよ。本当に2泊分しか持ってきてない。なぜなら、ホテルからメトロバス沿いに歩いて500mのところにウォルマートがあったからだ。朝飯食って出発。...で、メトロバスってどれよ。
近くにあった地図看板を眺めていたら、横で同様に眺めていた子供連れのおっちゃんが「あどんでばす(どこいくの)」と尋ねてくれた。あー、どーしよっかなー、だってさー、でも、と、「きえろ いら うぉるまーと」と答えると、ほら来た怒濤の西語マシンガン。わがりまへん。まだまだ弱いのう、俺。
こういうときは「エクスキューズミー」。「のーあぶろえすぱにょる」だと、向こうはもう何語でしゃべっていいんだかわからん(日本語はまずない)。昨日文句を書いた気もするが、なにか通じる語があるのは助かる。

「OK、ユー、ゴー、ディスサイド、1、2、3、4、ストリート」
「いえす」
「いっつ、うおるまーと」
「えんてぃえんど。むい、ぐらしあす」
「でなーだ」(どういたしましての意)

最後の「ぐらしあす」を、不安そうにやりとりを見ていた連れの子供に向かって言ってさようなら。案の定、後ろから

「パパ、すごいねー」
「まーな」

みたいなやり取りが聞こえる。
といいつつ、そういつもうまく行く訳じゃない。ウォルマート横のダイエーみたいなところで、ダイエーで流れてそうなアイドルポップス(「恋するルチャリブレ」と命名)をBGMに靴下を買ったら、レジでなにかおばちゃんに言われた。うっかり「のーあぶろ」と言ってしまったが、俺の後ろに並んでいたお姉さんがサッと俺の出した札を細かい札数枚に差し替えてくれた。そういや「両替(cambio)」って言った気がするな。「ぐらしあす」とお姉さんにお礼を言うと、ちょっと照れくさそうに笑っていた。
メヒコの皆さんの人情で生活できてます。はい。人情がありがたいので、ニホンの胃痛やニューウェーブなふりょうの人たちは紹介しません。わはは。