下を向いて歩こう

涙がこぼれっぱなし。うつむきがちなリーマンが終電帰りの夜道、自販機の前に落ちた100円をみっけて小さい小さい幸せに小さく小さくホクホクするように、うつむきがちなリーマンのさいとうさんもジム・ザ・ネンドマツなジョブをバーンダウンしておったらですね(カナはサービスです)、ショム・ザ・お姉さんのプットしたワークシートをファウンド(カナはサービスです)。

図書費予算残: 20万円

小さく小さくガッツポーズ!小さくても大きくなれよ背理背理フレ背理法!!うちは「本は必ず図書費で買うこと」という縛りがあって、誰かがギョームヨーにギョーカイなキカクショを買ってしまうと一気に皺寄せがくるんです(雑誌、論文誌はまた別)。それがアンタ2月末に。ひひひ。よし、レッツ、一般書籍ショータイム2006年度。
ここぞとばかりにamazon開いて、「読もうリスト」(笑)を端からピックアップ。あれもこれもそれもこれも。....あーん、使い切れないーん(使わんでいい)。しょうがないから日本語TAOCPでも買っておこうかなーん。は?Volume?よくわかんないからクヌースってひとのアートオブなんとかってやつ?それ見繕っといて、全部(すんげー無駄にでかい指輪をしていじりつつ)。

The Art of Computer Programming Volume1 Fundamental Algorithms Third Edition 日本語版 (ASCII Addison Wesley Programming Series)

実は英語版パックは自分で持ってんだけどさ。今の職場にはなぜか無い。
まだ全然いけるな。あ、オープンソースとかいう、オレと同じくらい貧乏臭い仕事で(流れでおわかりと思いますが、ネタですので本職の方はくれぐれも気になさらないように)、いっつも貧乏くさいモン太だ。

オレ「モン太、ちょっとちょっと。...ほれ」
モン「...ウキー、すげー」
オレ「なんか欲しいのがあったら思いっきり差しとけ。差すならいまだ。」
モン「ほんとっすか。..おれあの、2.6カーネル解読が本になったの、まとめて読みたかったんすよウキー」

Linuxカーネル2.6解読室

オレ「ヤスい(即断)。選択はいいけど、ヤスいんだよ。性根に貧乏が染み付いてんだよ。もっとねえのか」
モン「設計とかプログラミング一般はさいとうさんが買うんでしょ。じゃあ、えーと、TECH Iの...」

PCIバス&PCI‐Xバスの徹底研究―電気的特性の基本からバス・プロトコルの詳細まで (TECHI)

本当はEthernetコントローラだったけどまあいいや。このシリーズはどんな話でも果敢に網羅するし、どこでも手に入るし、ちょうど実装できるように詳しくかつ薄く、便利だよね。何より、テンパった人に慌てて貸したまま返ってこなくてもあきらめられる値段がいい(笑)。いや、お世話になってます。ほんとに。
さて本題に戻る。貸して返ってこなくてもまだあきらめられるようなムックを挙げるってことは、当然こうなる:

オレ「だ　か　ら　ヤ　ス　い　ん　だ　よ。テメエのバナナ代の話してんじゃねえんだよ」
モン「えー。じゃあ、えーと、えーと、えーと...詳解TCP/IP。」
オレ「あるだろ、あれ」
モン「それを、新しい方の日本語版で全部。これならいいでしょ」

詳解TCP/IP〈Vol.3〉トランザクションTCP、HTTP、NNTP、UNIXドメインプロトコル (Higher Education Computer Series)

確かにね。でも結局最後はオレと同じ「定番を日本語版で全部」戦法かよ。とほほ。原著手に入れたら(全部読んだかはともかく)、買いにくいものな。


がっつり伝票書いて気迫で承認を得て(リーマンにとって承認は気迫です)、ショム・ザ・女神様に提出。

「うわー、すごいですねこの量」
「がはは。おねまいしまっする」
「...あ、さいとうさん」
「え?」
「和書はいいんですが、このへんの洋書は、取り次ぎが悪くて、ひょっとしたら4月に...」
「...えええええ」

まあ出したもんはしょうがねえ。あとで謝ろ。わっはっは。御大で相当底上げして、ナマゾン様みたいに寛容ではない輸送費を込んだ洋書も結構挟んだとはいえ、店売りの普通の一般書籍だけでじゅうはっさつじゅういちまんの発注は初めてだ(笑)。読む本もあれば「読め本」や御大のように「困ったら開け本」もあるけどさ。これにプラス、モン太のもあるから大体満額。


あー、しっかし...やっすいなあ、オレ(涙)。まあ、面白かったからいいか。