ハウツー100冊

拝殿ありがとう。旧知のid:noplansさんもidを取って記録を始め、ゆりっぺも(前から読んでたみたいだけど)やってみるかと腰をあげた。本はいいよう。貧乏はいやだけど本はいいよう。
それで。Mさんや塚ボンボンとは先日話したんだが、年100冊程度は、ぜんっぜんヨユーである。いや、そらね、百科事典みたいのを100冊やると言うのはわかりません。たぶん無理。でも今書店に並んでいる普通の厚さの普通の本なら全然おっけい。
...というと、毎日のように10数Km走ると某竜*さんが言った時の周囲の目線のような、やや冷たい(笑)ものを感じるのですが、いやあれも*平さん並みは無理でも、最初は歩くのよりちょい速いくらいでやって、心肺が1時間以上の運動に慣れてくりゃ10Kmはすぐだよ、まあそれは置いといて、こっちはちょっとしたコツを押さえれば、サラリーマンな頭の鈍いおっさんでも、全く余裕しゃくしゃくなのである。そうじゃなきゃ来年もやるなんてオレが言うわけがねえ(説得力がある)。興味を持ってくれた友人が居るのでちょっと書いてみる。どこかにあるのかな、こういうの。ありそうなんだけど。


読んでいくポイント。スペイン語でプント(これくらいは知っている)。は以下。長期でなにかやるときのポイントはどれも同じ。

  1. 読んだら1行でも良いから読んだ事を記録しておく
  2. その日までに読む予定の冊数がわかるようにする
  3. 読みたい本は積んでおき、薄い本から読む。読むのがしんどくなった本は積んだ山にもどす。

気の利いた感想なんて要らないから、読み終わった日と読んだ本がわかるように記録を取る事。これは最低限、次の予定との比較に使えれば良いだけだから、簡単でいい。携帯メールやメモで十分。最低ISBNを書いておけば後でamazonなどから検索できるし。裏表紙のISBNを打つのが嫌なら、携帯に付いてたりするバーコードリーダーが、あの本のバーコードも読めるからどうぞ。うちの携帯はいまいち使いづらいので手で打ってるけど。
次に予定。これは単純に、目標 * (今日までの1年の日数) / 365。これをプログラムでもスクリプトでもマクロでも電卓でもいいから、すぐ出せるようにしておく。できればその予定値と一緒に、今の冊数との差も出るといい。プラスなら多く読んでいて、0はジャスト、マイナスなら足りないとしようか。これがペースメーカーになる。
ペースメーカーがプラスのうちは何をしていてもいい。読まなくても良いし、いきなり無謀(笑)な本に挑戦してもかまわない。0に近くなって来てもまだ読み終わらないなら、ちょっとがんばり過ぎ。いったん置いて、別の本に行きましょう。マイナスになったら、ちょっとさぼり過ぎです。次の週末は読書日にしないとだめです。でも実際ここまで行った事は、10月に1回しかなかったな。
で、何を読むかというのは、ジャンルはもう個人の趣味だから置いといて、読みたい本はリストアップしておくこと。書名をメモしておいてもいいし、買うタイプならさっさと買って積んでおけばいい。マイナスの時はいったん今の本を山に戻し、そのリストや本の山からなるたけ薄い、読みやすい本を選んで読む。プラスになったらまた前のをひっぱり出して読む。
「なんだ、すぐ読める本ばかりになるじゃん」というのが、アサハカー(笑)の意見であるが、そうじゃない。まず、山にある本はすべて読みたい本なのだから、薄かろうが厚かろうが読めればいいはずだ。100冊読むというのは、(居ないと思うが)「おれ100冊読んでるぜすげーだろ」という実にアサハカな自慢ではなく、こなしたいんだが実際は、という本が積もってしまってなんとかしたい(苦笑)という人だろう。だったらどっちが1冊減ってもいいはずだ。
もうひとつ。あとから読むなら、マイナスでも薄い本へ切り替えなくていいんじゃないか、そのまま読めば、というのがある。これは正しいが、100冊読む、と言った気持ちをもうちょっと考えよう。やっぱりさ、マイナスって嫌じゃん。「どうせオレにはできねえ」と思うわけよ。特に年取ってくるとひがみっぽ(ry。マイナスの時にすぐこなせる本ってのは、実は結構ある。だから、一回プラスに持って行く。そうすると続ける気になる。
まだ理屈こねるヤツは「そうすると薄い本が先に無くなる」と言う。でもこれはまず無い。第一に、読んでいると、読みたい本と言うのは増える。厚さに関係なく増える。だから減らない。全然減らない。むしろ減ってくれ(苦笑)。第二に、本は読めば読むほど薄く、つまり読みやすくなる。最初のうちは200ページあればもう十分だった(本当)のが、慣れて行くと300ページくらいは薄い範疇になってくる。特に単行本は厚みの割にページ数が少ない。実は字数も文庫とそれほど変わらない。そうなってくると、普通に手に入る程度の本なら「薄い」方に入るようになる。書店でどの本が何ページか調べてみるとわかる。
書いたとおりこれは、読もうと思った本はあるのだが全然読めてない、ここんとこ非読書な人向けに書いてあるので、あんまりフツーに言えることは少ないかもしれない。コメントなどがあれば下に書いていただけると嬉しいです。
ところで、コンピュータ系のあの変形大判はぶ厚いのが多いけれども、あれは他のジャンルより妙に行間やマージンを取り、リストがうまく載るように改ページされているので、実質半分くらいのページ数で見込んでおくといい。いつも思うのですが、あのガキの本並みの行間はなんなんでしょうかね。