やってます
- 作者: ボルヘス,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/11/17
- メディア: 文庫
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ボルヘスなんざもう散々むつかしい評論があるだろうから、ベタに面白いとこだけ挙げよう。
...以上が、つまるところ、わがアルゼンチンのかつての暗黒街の歴史である。ニューヨークの昔の暗黒街のそれは、もっと目くるめくものだが、同時にもっと不様である。
かかか。いいねえ。そう言えば黒づくめに臙脂色だかのスカーフしてる男が出てきたな。
さて、その不様な人達はメニューを持っている。20世紀初頭価格。
片耳切り落とし 15ドル
脚折り 19ドル
脚ぶち抜き 25ドル
刺し 25ドル
大仕事 100ドル以上
当時の物価情勢に疎いのですが、大仕事が2人を半身不随にするのと同等以上なのは、「脚ぶち抜き」からわかります。「刺し」は和訳の成果だと思う半面、是非「たたき」の場も用意して頂きたかった。