やってます

砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

砂の本 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

2006年の砂、と言えば私ですしね(ですしねて)。初期作だし全体に面白いかと言うと波がある。でも面白いよ。
ボルヘスなんざもう散々むつかしい評論があるだろうから、ベタに面白いとこだけ挙げよう。

...以上が、つまるところ、わがアルゼンチンのかつての暗黒街の歴史である。ニューヨークの昔の暗黒街のそれは、もっと目くるめくものだが、同時にもっと不様である。

かかか。いいねえ。そう言えば黒づくめに臙脂色だかのスカーフしてる男が出てきたな。
さて、その不様な人達はメニューを持っている。20世紀初頭価格。

片耳切り落とし 15ドル

脚折り 19ドル

脚ぶち抜き 25ドル

刺し 25ドル

大仕事 100ドル以上

当時の物価情勢に疎いのですが、大仕事が2人を半身不随にするのと同等以上なのは、「脚ぶち抜き」からわかります。「刺し」は和訳の成果だと思う半面、是非「たたき」の場も用意して頂きたかった。