芸人

先日の辻潤artonさんから教えてもらったのだけど、リンクがなかった。すいますん。後で付けようとして忘れてました。
で芸の話。オイラが借りた本の解説でも、上記のリンクでartonさんが考えている事と同じ事が書いてある。「考える人」「話す人」としてはすばらしく、駄洒落もあり与太もありで、直接関係を持つ人としてはとても魅力的。でも、(先日ひいたようにタバコ吹かしたりして)書かないから、「書く人」ではないだろうと。
先日はぱっとしない本のような感想を書いたんだけれども、その目というのか、キャラ立ちは、やっぱり(ちゃんと理解できると)際立っている。で、そこをちゃんと理解してる人が居たから、ああいうエッセイも晩年まで発表されて、残ってるんだなあと。その解説には花田清輝が彼に会った時の感想がある。

藍色無地の着物を着た、未決囚をおもわせるような格好をしたかれが、喫茶店の一隅で、わたしにむかって、ハックスリーを論じ、パレートを論じ、ハックスリーとパレートの関係を論じ、最後に尺八をとりだして、「ハトポッポ」を吹いて聴かせ、完全に私を陶酔状態におとしいれてしまった一部始終を、いまもなお、昨日の事の様にありありとおもいだす。

やっぱりそうなんですね(笑)。
ただ、確かに勧めにくいところはあるなあと思います。(当然まだ)これしか読んでないんですが、先日のは最初、「晩年の方から読むと理解しやすいかも」と書いたんだけれども、自分でそう読んでみて、あんまり印象は変わらなかった(笑)。一旦わかっちまえばわかるんだけど。当たり前か。