World Beat 2006

15時日比谷図書館前集合。「僕はフリージャズじゃなくて、パンクだよ(なんかロボット体操しながら)」Hdkさん(体操とのギャップに結構ウケた)、子連れフジロックたかしくん、肉体以外全部沖縄においてあるノザオさん、鬼、J。
その図書館前で屋台ビール乾杯。しているのだが、ステージでは渋さ知らズが「本田工務店のテーマ」でリハ中。もう全然気持ちいいですよ、リハなのに、っていつもの調子だね(笑)。リハーサル後、いったん開演まで休憩。のざちんが「よかったねー渋さ。...あれ、リハなんだっけこれ」とボケるくらいに上々の雰囲気。の、10分も経たないうちに客席側から演奏スタート。いやっほう。途中のどの曲だったか、バスクラリネット(ですか?)のソロが屋外でめちゃめちゃ気持ちよかったです。そん次にROVO。屋外ROVO、いいすねえ。鬼がぐらんぐらんしてる。
もうちょっと曲名とか書けよ、渋さオーケストラにROVOだぜ、と言われそうだな。これだけで6,000円出すもんね普通。しかしだ。これだけの2バンドが、ファンキー・ジャズから似非アラブ、トランシーな似非ラテンに人力16ビートまで盛り上げて会場をあっためまくった所に、電気増幅な親指ピヤノ団が現れると、どうなったかの話を書く。大体、前の2バンドが好きな人なら好きそうなピヤノ団である。そのうえに、これだけの準備万端で。
1曲目はこれの1曲目(試聴あり)。この最初から。

ぱぼん、ぽぽばば、(キャーと皆立ち上がる)


ぼ、ぼ、ば、ぱ、ら (うおーと皆腕を振る)


ぼん (さあ、)
ぼん (さあ、)
ぼん (さあ、)
ぼん (さあ、)
ぼん (固唾を飲む)

濁流がやってくる。リズムの濁流。全世界絶対唯一の「踊神」が濁流に乗ってやってくる(笑)。踊れ。ステージ前どころか、最後部の喫煙所やトイレでも、あちこちで若い子が実に楽しそうに思いっきり踊っている。笑いながら見ていたら肩を掴まれた。「あはは、サイコー」。「すげーよな、まだ2曲目だぜ」と答えると失神しそうな顔をしていた。がははは。踊れ!
演奏のすばらしさも増幅のパンチもある。しっかしこのステージングの完璧さには参った。前にも書いたけれども、増幅に慣れればアフリカン・ポピュラーで、例えばフェラ・クティのメッセージやエグいビートのような、欧米ポピュラーに慣れた耳にわかりやすいポイントは少ない。いつかは、何かのタイミングで好きになってくれるだろうが、勧めにくいタイプの音楽。そんな音楽を、気に入る見込みがある客で、前の名だたる2バンドが居るとはいえ、ここまで受けて踊らせたのには本当に参った。実際めちゃめちゃ楽しかったしね。感動。すごい。

すっかりヘトヘトで帰り道、KononoのTシャツを買って行こうと思った。渋さとROVOは売れまくっていたが、Kononoは色もサイズも結構あるのが、割と残っていたのを思い出してね。

「あー、全部売れちゃいましたー。渋さ知らズなら、あとちょっとだけありますが」

...踊神、折伏完了のご様子(笑)。