世界の強者

先輩、というのはちょっと失礼か、若いジョウシの人が油を売りに来た。売られた喧嘩は塩撒いて逃げるが、売られた油は買う主義だ。上等じゃねーか、この油。メキシコ産か?このやろう。伊達にこの時期、午後から顔全体テカってねえよ、オレは。自分、燃やしたら大したもんっスよ。


さて。そのジョウシ、数年前から、かなりMac OS Xに転びたくなっている。要するにいわゆるUnix系の操作が好きなのだ。それとMS Officeも両方そのまま使えるんだから、ああ転びたい。転びたいなあ。転びたいよう。...ジョウシなんだからオレよか金あるじゃん。買やあいいじゃんよ(通例にこの人はタメ口)。
しかし、買えないんだな彼は。彼の奥様、素敵な姉様、これまたガチ系。どれくらいガチかっつーと、今はWWWページ作成などを仕事にしてらっしゃるそうだが、「いられ」だ「ほとしょっぷ」だなども使いつつ、vi。あくまでvi。そしてそれ以上に、あくまでThinkPad。周りの奥様がソニーのバイヨだと騒いでも、あくまであのキータッチを主張。頑強に主張。わかってらっしゃる(ボクもユーザでした)が、「男はヨーロピアン・トラッドのスーツ。それ以外は認めん。」と言う道もありましょうけども、カズアルな日もあってよろしいんじゃないかと、トラデソナルとは違う良さもありますで、とは、この年中Tシャツに軍足でエヘへと歩いてるデブには言えないし、夫ジョウシにも言えない。
それでもがんばる夫ジョウシ、電池買うたら言い訳つけて電気屋へ、「へええこれいいなあ」と、無難なアルミ、安価なプラッチック筐体をアピール。奥様も見てはくれたが、見ただけ(笑)。
悪妻に取られるとあれだからフォローすると、妻ジョウシには、Windowsメインでしか2人とも使わないのにMacはどうなんだというのも、大きな主張として、ある。せいぜいLinuxだろう、ならデュアル・ブートでいいじゃん、という。一理も二理も、たぶん3メガ理くらいはある。ではその夫ジョウシが3年越しで越えたい2,999,998理は、いったいどれくらいの差なんだろうか。
先日のワールドカップで、その答えが出たそうな。引き分けに終わった日本-クロアチア戦の後。

夫「あー、引き分けかあ。」
妻「もう予選抜けるなら、ブラジルに大勝して、うまくいけばどうにか」
夫「んーーーー」
妻「....あのね」
夫「?」
妻「もし日本がブラジルに勝って予選抜けたら、Macbook買っていいよ」
夫「...えええええええ」

「いやもうホントこれからドイツ行ってマジで応援を」と騒ぐ夫ジョウシ。「飛べる金あるならそれ転がして買えよMac」と断じるオイラ。
実は彼とオイラは、「未だにNintendo DS Liteが買えない組」メンバーでもある。いやな組だ(涙)。