ビズアル

帰りの電車で、茶髪でシャギーで派手なボア付いた黒コート着てオレンジの携帯握ってる男が「お」と言った。よく見たらコンパイラ屋の先輩Hだ。以前見かけた時はサーファーっぽかったんだが、どっちにしたって中身はガチのモヒケン先輩だ。

「...なんか格好、ビズアルっぽくねーのソレ」
「きょうび言わねえよ(笑)。こないだのあれさ」
「あー、Mさんと大笑いしたっすアレ」

Hさんは他の面子と一緒に、来月うちの職場に戻る。来月から要るだろうPCだのの手配を若い子に頼んだところ、ずいぶん怖い先輩(笑)だからちゃんとしようと思ったんだろうが、やたらと固く壊れた日本語で「つきましては、コンゴのレンケイのため、そちらでもマドグチになるタントウのアサインをネガイマス」なんてメールを書きよった。で、即、

アサインもなにも、私にはまったく話は来ていません。
忙しいのに、そんな話には付き合いきれない。まったく気分が悪い。

というメールが来た。がははははは。完全に裏目だ。わっはっは。若い子は消沈するし、彼を知らない連中は引く。そこのへんをやんわりと取り持ったメールを返したんだけども、実は裏で大笑いしていた(笑)。やるなあ。なんで怒られるのか意味わかんない子は

  • 相手のドメイン(この場合、違う会社に居るとはいえ、本来同じ職場の人だということ)を考慮していない
  • 表現が通り一遍の、所謂コピペでも出来そうなくらい雑で下品で、まったく人間味の無い日本語である
  • 上記2つが相乗すると、どうやっても「個人が個人に宛てた話」には読めず、「ジム的な通達」にしか見えない

というあたりを考えよう。丁寧さは語尾をいじったくらいじゃ全然出ないもんです。丁寧さは下手でいいから丁寧に書かないとダメなの。あたりまえじゃん。同様の意味で、英語メールを書くときに、英語ビジネス・レターのテンプレや翻訳サイトの結果をコピペして送ってるヤツは、自分が相手を「全然無視(略)
さて。

「..あれ、俺忙しくてマジいらいらしてるときだったんだけど、なんかすげー悪いヤツになってない(笑)?」
「まー、なってっかも知んないけど、大丈夫大丈夫、真意は伝わってるから(大笑)。あれはうざい。説明しときました」
「なら大丈夫かな。ありがとう」
「いえいえ。つーかビズアル」
「うるせえ」

とかなんとか。
面白いので若い子には「すげー切れまくってた。マジ怒ってる」と3/31まで言っておこうと思います。ははは。