電車に乗って、帰りに寄ったスーパーで、いかにも気の強そうな女性の後ろに、痩せた小男がホットココアの缶を2つ両手にささげるように持って、黙ってずーっとくっついていた。甘ったるい匂い。女性はぷんスカで、小男はやたらまじめな顔で、葱が置いてあるのに、やっぱり甘ったるいのだが、やっぱりぷんスカまじめである。
ホットの缶は口が広い。