穴子先輩

先日。会社の食堂がナニで、どいつもこいつも穴子を食っていた。そんな江戸前たらいう半端な穴子など食べずにサササとランチをフィニッシュしたさいとうさん(ああバカっぽい)、どんくさそうな衣にどんくさそうなたれをからめて実にどんくさそうな米と一緒に口へ突っ込む愚民いや穴子民さんへ、育ちの不平等を意識させないように話しかけたのだ。

「ねえねえ、アニャーゴ、って言うと西語っぽくね」

あえてくだけた表現を使うあたりに教養が窺えます。なんておしゃれなんでしょう、スペイン語ですもの。

「あれだね、本名、フェルナンデス・ア・ニャーゴ。英雄。江戸前ルチャ・リブレ

そこでルチャにもっていくあたりに穴子民文化への懐の深さが見えます。穴子さんはこういいました。

「ああ、広場に銅像建ってるね」
江戸前で他に居るの」

見下したように半笑いですが、そこは穴子ですから気にせずにっこり笑って続けます。

「えー、マグロ」
「マグロ?」
「ペペ・デ・マーグロ。ライバルです。」

ろを巻き舌にするあたりにこれまた教養です。穴子脳にあわせた表現が余裕を感じさせます。ぺぺて。もう完璧。さいとうさん完璧。

「まぐろ江戸前ってどうよそれwwww」

wwwwなんて下品な表現はさいとうさん認めません(なんか声裏返って)。


...やってられるかこんなキャラ教養が穴子のたれにでもなんのかよゴラー(キーボードごと放り投げながら)