おいおい

さて、川崎組と別れて小銭しかない関内0時。コンビニじゃ日曜は金がおろせない。仕方がないからカードOKのタクシーを探して乗り込む。運転手の爺様は雪国の出身で、雪に慣れない連中の車の運転は怖いねえ、なんて話をしながら家の近くまで来た。

「あ、支払いカードでもいいすか。持ち金がなくて」
「あー、あのさー、オレ入ったばっかりで、カードの機械、使えねえんだー」
「えー、まじ!?おれ本当に現金ないよ!?」
「でもなー」
「いやほんとにさ。どうしようかな。困ったなあ」
「...あ、メーター倒すの忘れてた(と、自宅の前でメーター倒して初乗り運賃を出す)」
「あー、もーさー、どうすんのこれー」
「(おれんちの前で停めて)ま、あれだ、いいですよ、自腹切ります。はい」
「入ったばっかで?...あ、オレ、家には金あるかも。待ってて」
「いやー、もーさー」
「いいから待ってろってば。すぐ戻るから。ね。」

とかなんとかで家に戻り、別用で置いていた封筒から千円抜き取って戻る。

「関内からここまでだと大体千円だから、これで勘弁して」
「いやーでもさー、400円もチップ貰っちゃってなー(初乗り660円からの差額を言っている)」
「そうじゃなくて、関内からだっつの。いいだろこれで」
「悪いねえ。今度また乗ってなー」
「ちゃんとメーター倒してな。じゃ」

半分くらい、また乗りたくない。