Blues

えっとねえ、まあ調べるとよく記録の出てくる話ですし、昨日買った「ブルース・ピープル」にもちょっと載ってるんですが、今日言うようなジャズが売れて、商業的にミュージシャンが成功でき、それで暮らせるるようになったのは、ジャズの主流支持層に「白人」が多かったってのが大きいんですよ。先日話題にしたモータウンの話もそうでしたよね。魂たらゆうても、パフォーマンスとして成功したからこそ、その後の黒人文化回帰な展開も出来た訳だし、即「誰がダメにした」なんて言い切るような安易な意見は気にしなくていいですよ姉さん。あまりに単純に過ぎる。
そもそもなんだよ「魂の叫び」って。魂に口でも付いてるのか。アフリカンの魂なら叫べるなら、私の大好きなエチオピアのポップスがこぶし回しながら「はいや〜〜」ってやってるプレスリーみたいな曲は何を叫ぶんでしょうか。アメリカで奴隷として扱われた時代の黒人だけがジャズやってる訳でも無いし、同様に貧困や差別にさらされている中南米やアジア圏の人間もいっぱい居るのに、こいつらはジャズなんてやらず、叫びもしないんでしょうか。同じくらい古い例を出せば、ハリウッドに散々に色物にされても、ブラジル流の歌の楽しさを表現し続けた歌姫カルメンミランダはゴミなんでしょうか。
だから、そんな話は安易な黒人偏重に過ぎません。人種を出さずに「個人の叫び」と言えば済む話なのに。安易にレイシズムを出すあたりに低能さを感じます。
細かい話はともかく、音楽なんざ単なる芸能なんだから、とっつきは全く気楽でOKだし、ブルースが映画絡みでもてはやされてるのもそれはOK。姉さんが行くとは思えないが(笑)、興味を持つ人が増えるのは歓迎だと思います。先日ぼろくそに言ったのは、なんかおしゃれな服屋さんがその映画のタイアップで関連グッズを売ってたと聞いたから。それは無理だろうと。どのジャケ見たって黒いおっさんが汗流してたりするんだぜ。どれもこれも意訳すれば演歌みたいな曲名だし。それをファッションにできるのかと。あれがお洒落になるなら、北島三郎とタイアップも可能だよ。そういう話。