空白

backbeat2011-08-07

シビアな私事に紛れているうちに8月。今週は節電がアレで強制夏休みだった。やっと時間がとれたのでィヨメの実家を一泊して見舞。しかし看護につくのは直近の家族でやりたいという意向もあり(そういやうちもそうだった)、居ても結局晩飯ごちそうになって自宅で犬と遊んでるくらいしかやることがない。これじゃただの邪魔者だ。だから一度戻り、数日後ィヨメの荷物を持って日帰り見舞したり。
その他は独身完全フリーの休みなんだから何をやっていてもよく、そう言われてもいるのだけれども、シビアがシビヤなのでどうにも落ち着かない。もっぱら近所の野毛〜関内界隈をうろうろして過ごす。昼を食ってから野毛の図書館へ行き、本を返してまた借り、喫茶店へ入って夕方まで読書とコーシーとシガレッツ。メールで容態を確認したら店を出て、福富町から野毛あたりの路地をぶらつき、よさそうなあたりでとりあえずビールと刺身か串物あたりから夕食スタート。ジョッキ2杯くらいで出て帰宅し、シャワーを浴びてからレンタルのDVDを観て寝る。文系ニートみたいな生活。
独りで家に居ても気が塞いで何も手につかないが、だからといって遊び回る気もしない。折衷案として、いつ連絡が来ても自宅にすぐ戻れて、かつちょっと遊べる(呑んでりゃいいんだろオレってヤツは)と考えたんだが、この界隈はそもそも、(理由は違うけど)そういう家に帰りたくないオジさんが独りでメシ食うのにタマる店が多いんだった。そこでこう、なんつーの、特に

  • 若い子のグループが居ない
  • ガチなおっちゃんがちびちび呑んでいる
  • ボックス席オンリーじゃない(カウンターかテーブルがある)
  • テレビが置いてある(ただし、カラオケが無いこと)

あたりを狙って潜入。最後のは無くてもやれる子なんですが、一度初見で入った某肴店のカウンター内で、たぶん母親のおばあちゃんを生真面目そうなマスターが小声で「だから、よけいなことすんなっつってんだよ!!もう要らないからそれ全部捨てろよ!!!」とずーっと叱りつけてたことがありまして、あーこれは携帯見てるフリだけじゃ間が持たねえなーテレビっていいなーと。今回は初見狙いなので、保険として。
若い子が集まる店もいいけども、こっちが塞いでちゃ気を遣わせるし、今はそうノレる気もしない。今週は全部独りでオヤジ呑み。そうすっとまた別の世界が見えてくるもんですねえ。付かず離れずとゆいますか、ちょうど良くほっといてくれるのがすごく楽。どこに行っても「初見さん」扱いだから常連さんも距離取ってくれて、でも「このつぶ貝うまいですね」なんて店主に言うと横から乗ってきてちょっと話しておしまい。みなさんプロトコールがしっかりしてらっしゃる。そいつは直後に真横でツレの常連と、十何年前に買ったキーセンの話や会社や奥さんのグチを大声でしてるけどな(苦笑)。
...と、ヤレてる風にいいますが、実際には汗だくでキツい顔して歩いてて、店のドアを開けたら、「いらっしゃいませ」の前に

「...なんのようですか」
おれ「あの、ひとりなんですが、入ってもいいですか」
「...ああ、どうぞ」

っつーのもあってね。まだまだ修行が足りません。「おさけをのんではむかつをたべるようがあるんですー」くらい言うぞ。<子どもか