裏修身

近所の昭和な床屋に行った。どうも幹線道路敷設の立ち退き拒否でもしているようで、ここだけ道路に出っぱっている。入ると2mはある高い天井にぐるぐると扇風機が回っていてとても気持ちがいい。奥の座敷でうちわで涼んでいたおじいちゃんが「あい、扇風機で当分涼んでてちょうだい、準備すっから」っつって出てくる。AMラジオの高校野球を聞きつつ、「消毒室」なんておどろしく書かれた曇りガラスのドアを眺めながら待つ。そろそろ良いかなと思って「いや暑いっスねえ」と椅子に座ったら「あ、もう涼むのはいいの?」と言われた。昭和ないい床屋だけどさ、いいかげん働けよジジイ(笑)。
ゆっくりゆっくり、普通の床屋なら30分で終わる三分刈りに80分かかって終了。まあこっちは休みだし、大勢決まった高校野球ラジオを扇風機の風にあたりながら聞いているだけだからいいけどね。床屋でちょっと寝たのは久し振りだ。夏だねい。
勘定を済ませて出た通りで見かけたのがこいつ。どう見ても隠れて拾ったエロ本読んでるようにしか見えねえ。自由研究か。バイヨテクノロジーの自由研究なのか。あれな、「しくみ」な。仕組みだな。大事だな。親権な。