旅のお友にネスカヘ

backbeat2009-03-22

そういう訳で、いい年して18きっぷで神奈川→東京→埼玉→群馬→新潟→長野→山梨→東京→神奈川と巡って参りました。本当に出発する朝と到着する夜以外、回った全都県、電車かホームか駅ビルか駅前にしか居なかった。泊まる旅館のある駅に降りて、やっと、やっと外の空気吸いながら一服できると思ってタバコを出したら、旅館の人が、100%の純然な親切で、人の居ない寂れた駅(失礼)にバンを横づけして、「さいとうさんですね、お待ちしていました。どうぞお乗りください」っつった時には半べそかきました。ええ。もうのりものはいいよと。椅子はいいよと。ノー・モア・シートと。車で10分くらい全然歩けますよと。さすがに、発起人である鉄(いや本当に)のィヨメも、もう当分いいとゆうとります。18きっぷ、アイアンワイフも音を上げる。詠んでおく。
そんな旅のおかげといいますか、やっと今年の100冊にも本格的にエンジンがかかりまして。旅にちなんでこれを。糸魚川から松本まで北アルプスを抜けつつ読了。

第一阿房列車 (新潮文庫)

第一阿房列車 (新潮文庫)

ノリ鉄で百けん好きで、実はこれを読んでなかったってのがまあさいとうクオリテーであるが。しょっぱなからこれだよ。

「私は五十になった時分から、これからは一等でなければ乗らないと決めた。そうきめても、お金がなくて用事が出来れば止むを得ないから、(一番安い)三等に乗るかも知れない。しかしどっちつかずの曖昧な二等には乗りたくない。二等に乗っている人の顔付きは嫌いである。」

わかります(わらい)。こういうところが好きな向きには是非。ただそのスキナムキーでも、後半になると段々、先生のグダっぷりにイライラしてくる(笑)あたり、術中にハマりまくり。ダー。あー松島いきてえなあ(特急で)。…あ、これ漫画になってるのな。

阿房列車 1号 (IKKI COMIX)

阿房列車 1号 (IKKI COMIX)

あらら一條裕子じゃないですか。今度読んでみよう。つーか、そんなお約束誤字をガマゾン様。
100の方は現在-12冊。そろそろ薄め、入れときますかねえ。