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まで下げてきたぞ。ここからっすよ。ここからっすよ。とうぜん歴史物リブレットで稼ぎます。何冊か読んでみて、まとまっているものもあるけれども、重たいテーマ(異端とか歴史記述とか)はどうしても「あともうちょっと」ってところでどうしても終ってしまうねえ。まあ、100ページのブックレットに数十冊の参考文献がついているんだから、それを読めばいいんだけどね。
ところで、先日の「破産者」はなかなか面白かった。最初に「こういうタイトルだが、実は採り上げるのは室町時代の1件の訴訟だけである」と来る。なんと。で、その債務者、債権者の背景やら関係する利害関係をどんどん洗い出していくんだが、これがあれだ、推理小説みたいに読めるんだな。こう借りているのにこう答えていると言うことは、こうに違いないと。で、実際にはこう返したんだろうなと。しかし、最後はどうもこの資料によると、こうなったみたいね、と。面白かった。
後半特に面白さ成分があがるせいか、最後の最後に、いかにも取って付けたみたいに「徳政に関する今後の研究が待たれる」みたいなのがついていて、ちょっと笑った。先生、推理小説好きでしょ。この話が来て、他の先生が真面目にやってるけど、いっちょここはやったれと思ったでしょ。そういうの、大変によろしいと思いますよ。ははは。いや本当に興味深い話だしさ。