油の園

backbeat2008-02-17

世の中は健康だメタボだと言うけれど、私たちが愛したあのアブラの味は決して売れないわ、ワーニャ姉さん。
はい。
えー、カネないしー、仕事で疲れて出かける気ないしー、ちょー腹へってー。だからー、ちょっとー、人生初の揚げ物に挑戦してみました。
産まれて初めての揚げ物は、ちょっと緊張しました。でも、とても大人になった気がします。ピチカートファイヴの「大人になりましょう」は、ここと、この後に続く「あなたお若いのね、大きいわ」「大胆なポーズじゃないスか、敵わないな大人には」「はい楽に少しずつ」がとても好きです。いきなりいっぺんに入れるからグダグダになるんですよ。揚げ物ね。揚げ物の話ね。終わったらすぐ上げないとベチョ(以下略)ね。焦げ付くし。
まあしかしあれだ、産まれて初めてなら、いろいろやってみたい気持ちもわからんではない。揚げ物の話ね。だから、近所で手に入る少量の食材を色々準備してみた。どれも気だての良い子ですよお客さん。
素揚げコース。

  • ごぼうと人参(スライス済み見切り品)
  • ししとう
  • にんにく(例によって余ってた)
  • なす
  • 手羽中(10本150円)

片栗粉コース。

  • タコ(足ぶつ切り)

天ぷらコース。

  • 春菊
  • じゃこと青ネギ
  • 日清フラワー薄力粉および卵、水(分量は日清フラワー調べによる)

初めての子がむつかしいアブラを使うと面倒なので、日清サラダアブラを、1000円で買った片手鍋に500ml程度入れ、箸から泡が立つ程度まで待ち、普通に使用します。
結果。

ごぼチー(ごぼうチップス)
その150度くらいで普通に成功。楽だし美味しいし安いし、これはいいな。揚げ物初心者にお勧め。
ししとう
ごぼチーの横で揚げ、まあまあ成功。焼いた方が好きだがな。
にんにく
鍋と油の量から丸揚げは断念(浸からない)して、房に分けた。しかし、やはり初めてならではのビビリがちょっと露呈し、数個はホクホクまで行かず。もうちょっと練習が要るな。
なす
やはりビビリで、念のため薄切りにしたのが裏目に出て揚げ過ぎ。火が通るの、はええなあ。
手羽
これも今ひとつ。食えるけど、もうちょっと揚げたがいいな。揚げたやつを八方だし+おろしにんにくを温めたフライパンに投入し、更にたっぷり胡椒+五香粉、で鳥良っぽいのを狙ったが、こちらも味の染みが薄く。アイディア倒れ。
タコ
塩して置き、片栗粉をまぶして投入。タコは美味かったけど、片栗粉が茶色くネバネバしてしまい、揚げ物としては失敗。

そして天ぷら編で。

春菊
入れたとたんに「じゅおう」と言って黒くなる春菊さん

あ、ずっと中火だった。あっはっはごめんごめん。どうも失敗するなあと思ったら、200度は超えてたね。...ぬー、でも火加減が難しいねえ、油。なんとか油温を下げているうちに、なんとまあ、コローモの日清フラワーさんと卵さんがたっぷりと結合して実にフリッター風味に(笑)。あーもーいーっすよフリッターで。再挑戦。

春菊
なすを教訓にして、なんとか揚がった。がー、衣ついてなくてー、素揚げと変わんねーしー、やりすぎで油っこいしー。

最後に、じゃことネギ。コローモ入れに全部投入して捏ねたらいいカンジになったので、まず、オレ的に、鍋につみれを入れる要領で投入。
見事に、鍋の全面に散った「じゃこと青ネギの、天かす」完成。
さすがに赤く恥じつつかき集め、クッキングシートを敷いたザルにあげる。落ち着いて、足りない頭を絞り、次は、穴空きお玉に載せたまま数分置く。
見事に、一体化した「じゃこと青ネギとお玉のフリッター シェフの気まぐれ風」完成。シェフはオレだからな。今思いついたからな。お玉の側がうまく揚がらずべとべとでな。
ラスト2発は鍋肌から優しく落とし、箸で固まるまでまとめておき、なんとか完成。


というものです。今日の写真。お食事中の方が居るといけないので、これはまずいだろってのは控えてあります。無駄に揚げまくった皆さんは昨夜の晩酌の肴として、さらに今日の昼飯のインチキ天丼として、さらに、今日の晩酌の肴として活躍しております。要するにまだ食ってます。とても生野菜や煮物が食いたいです。今朝、ガスター1回入れました。まあもちろん上記の全量を揚げた訳ではないですがね。
自給自足と自業自得の語感が似ているのは伊達じゃないな、と思いました。でも油は濾して取ってあります。冷凍エビもある。まて次号。