迫る力

backbeat2007-06-13

本を返しに図書館へ行った。なんとなくうろうろしているうちに法制史のコーナーに入った。「拷問史」「世界の虐待」などなど、なかなか殺伐とした品揃えである。皆さんも近所の図書館で覗いてみよう。「法制」の面が強いから、カヴレ澁澤な人を現実に引き戻すのにもいいコーナーです。
そこにあった古い本。その名も「堕胎間引の方法」。この、ややすり切れた字体で組んだ旧字の文章がたまらない。「胎兒成形前に行う」「藥劑的方法」「中毒現象の一部とし堕胎を可能ならしむべき毒藥」などなど。こんなん、あるんだな。
でも、実は内容はそう大したことはありません。目次を見て拾い読みした範囲では。もっと最近の本も色々ありますし。ケーススタディとして、各藩(藩です)における堕胎の方法や、それを禁止しようとした名士のお話がついてたのが特徴的ではありました。宇都宮で間引を減らすのに尽力した石橋、とかそんなの。なぜか呼び捨てだったのでよく覚えている。宇都宮じゃなかったかもしれないけどまあいいや。石橋は確かだ。