21世紀の百科事典、あるいはステレオ、または小判の額(なんていうの、あれ)

先日話題になって、まだ考えているのが「5万円の買い物」。条件がある。

  1. 仕事、趣味、生活上、なにがしか必要になるもの、ではないこと。
  2. 言い訳ができない、あるいは言い訳が非常に苦しいこと。要するに、無駄遣い。
  3. ただし、旅行や渡航費は除く。

さて、この条件下(笑)でもっとも最近買った5万円以上の品物を挙げてください。
...ないんだよねえ。去年買った買い物ではMacbookが高いと言えば高いが、PC類は仕事生活に要ると言えば要る(代わりにPowerbookを売ったのはまあおいといて)。そういう程度の言い訳がつくようなのはいくら高くてもダメ。自営業者のクルマとか、プログラマーが自宅用に高いIDEを買うとか、服屋が自腹でいい品物を、ってのもダメ。経費になるとかは関係なく、ダメ。
なんかあったっけなあ。Wiiは2万だしなあ。あ、靴やコートなら超えるだろ、でもそれだって毎年毎年買う訳じゃないし、今年は買ってないっすよ、と言う50Kとまた考える。んー、あ、あのカメラどうですか、あーおしい、確かに売値は5万を超えたけど1万円キャッシュバックキャンペーン中(笑)。だーかーら、そういうのがヤスい(笑)の、ちげーの、じゃあかずおさんなんかないの、ふとん。はあ?いや、そろそろ新しいふとん欲しいなあと。でも「5万出さずに十分なのが買えます」とその場の全員から却下。いやまあそうですよね。ふとんの相場なんてしらねーもん(笑)。ぷん。
じゃあいいや。ここに5万あるとして、それをくれてやるとして、何買うね。
...
...
「ない、なあ」
「ないっすねえ」
あー、もー。自分に腹が立つ。


5万てのは、無駄遣いの額としては小さい。じゅーぶん小さい。あーあーやっちゃったとはあんまり言えない。数ヶ月生活費をちょっと切り詰めてがんばれば、全然リカバリ可能な額だもの。5万円散財して、豪気なツラなどする方がバカなくらいの額だろう。なのにどうしてみんなみんな超えないのか(笑)。小さい。小さいぞ俺たち。
どうもフケーキが変に身に沁み付いてないか、俺たち。倹約は大事だと思うけれども、浪費あっての倹約だ。お、おれ今いいこと言った。十分豊かになって目が肥えたのもあるだろうが、無駄に百科事典やオープンリールのデッキ、なんかわかんねえ洋物の服や雑誌があると、やっぱり結構嬉しい事は、えーっと逆算して、大体50代以前の人ならわかるはずだ。火の玉チルドレン。今はもうヨーモノで喜ぶ時代じゃないけどね。その先の話。もちろん、一本**万のワインだ絵だ宝石だみたいな、田舎者が小判の額を飾ってるような臭い話じゃなくてさ。いっくら目が肥えたって、インターネットが便利っつったってさ。しかも、お題が5万円(笑)だよ。
そういう無駄遣いが要る。ゼッタイ(笑)要る気がする。アルゼンチン直輸入の肉豆酒マテ茶しか出さない料理屋でも開くか(笑)。5万じゃ済まないがね。