内緒

内緒の話。その先日の80年なビデオ一覧で、あんだけあるのにリピートして見てたのがこれ。

ファースト・キッス

内緒だよ。
おれ、もう30越えてんじゃん、で丸刈りでヒゲで、チッタまで歩いてくと、必ずBなナリの黒人に「よーめん、服見テクヨ」ってTシャツとか腕つかまれたり、電車でこっちをじーっと見てる幼児をあやすと、その母親に「**ちゃん、よかったねえ、うれしいねえ、いい人は見かけじゃなく分かるんだもんねえ」って言われたりする。
...そういうヤツが「ふぇあぐらうんどあとらくしょん」だあ!!?しかも聴いてたの"Perfect"だと言えば、「えええええ」っつーのは可愛いほうで、「ぜってー作ってるよ」「ポップス知ってますとか言いたいんちゃうんか」とかなんとか。


なんか懐かしさとシンプルな曲がツボでねえ。めちゃめちゃ流れてたってほどじゃないがこの曲は割とかかってたし、あけすけなボーカルや取って付けたようにヘタを真似するエレキがねえ。そして、メロディー。
いろんな面からみて青いアルバム(プレイヤーの年齢は関係ない)。青いアレンジ、青い演奏、青い歌い方、青い曲、青い歌詞。その歌詞が「恋のあれこれはもういいわ/人生は短いの/次は完璧よ/みんな2番手であきらめるけど/完璧な恋を目指すのよ」と、あけすけにシンプルで青く率直な気持ちを、美化するでなく卑下するでなく歌うのがいいなあ、と。演奏もアレンジも、まあまあ曲をもってけるぐらいだが、その拙さがまた雰囲気なわけでして。
最近のを聴いてる人にはそんなに面白みはないかもしれないけどね。今も、アコースティックを売りにして時代な格好や楽器を使うバンドは常に一定数ありますが、それのルーツ、では、ない(ないよ)。そういうバンドに好きな人はいるかもしれないけども。むしろ、80年の電気パンク政治ラップな空気の中で、唯一売れたアコースティックが売りのバンド。
聴いた頃は洟垂れの10代で、今は洟垂れの30オヤジでも、大分聴き方って変わるもんだねえ。


これまた内緒で、上のアルバムCDを買ってきた。....なんだこのリバーブ(エコー)は!!!!!!
80年代のベタなミキサーに死を!!