隅で美味いカツサンドを食っていた純子・OKDと遊んでいたらドイツ人が2人ご来店。皆が果敢に英語でかかっていくのを見て楽しむ。ホント、ここの友達は皆偉いと思う。引かないもの。英語だがな。
英語に飽きた組との交代要員で投入されて聞くと、某有名メーカーの自動車屋さんだった。筋肉のない(笑)ジャン・レノみたいなトムは上司で、連れの可愛らしいヤンは部下らしい。ここ(50Kの店)はニホンジンでも入らないような路地にあるので聞いてみた。

おれ「よくこんなとこ入って来たねえ」
やん「いや、実は入ろうと思って入ったんじゃないんだよ(笑)。ずーっと大通りを歩き回って、店がなくて、やっとあった店でドアを開けたら、女の人が大声で歌ってた。KARAOKEだーって(笑)。それでもう、今度が最後にしようと思って入ったの」
おれ「がははは。そこの店に入ったか。で、いつからこっちに居るの?」
やん「水曜日」
おれ「ってこないだの?(やっぱり引きの強いヤツっているんだなあ)」

とむ「さあ(さいとうさん)、じゃあ次にお互い何を飲むか決めましょう(ニヤリ)」
やん「マジ大丈夫ですか(とドイツ語で言っているが、十分うちらにも意味は通る)」
オレ「やべーよこいつ(日本語で大笑。でも当然彼らにも通じる)」

ヤンは旧東ドイツの出身で、ライプツィヒを中心にそっち特有の方言があるそうな。最初トムと「最近スペイン語勉強してるんだけど、あれは日本人には発音しやすくていいね、ドイツ語は難しいよ」っつったっつーのに、ウムラウト満載の歌を書かれて悩む。おえー。いや、おえー、の中間なんだよな。えー。あれ、えーと。笑いながらひとつひとつ直すヤン、「そんな方言は知らん、わはは」と笑うトム。うえーとかおえーと遊んでたら終電が行ってしまいました。やっぱさー、酔うと誰も自国訛りがきついよ(笑)。酔った勢いで写真取って遊んだり。
50の良い所は変に飾ったり、ガイジンコンプレックスの人間が(あんまり)居ないところだ。二人はすっかりジンコやりょうやゆりに馴染んで2時頃に退散。帰り際、以前中南米に赴任したことがあるトムに「スペイン語圏に行くと、主要都市以外は一切英語通じないから、そういう期待はしない方がいいよ」と色々アドバイスを貰う。なんか真面目なヤツだなあ。「コロンビアのクンビアが好きだ」ってボソっと(まあ、さあ)言ったのをちゃんと聞いてたのはこいつだけだった。トムは割とうちら(つまり日本の30代、40代の知ってる)ブルースとかファンクとかソウルとかが普通に好きで(ブルース・ブラザーズで喜んでた)、ヤンはむしろ最近のR&Bが好きで、ハウスやトランスも聞く普通の子。だからちょっとカマをかけてみた。「カマ」ってのは要するに、えーっと、ドイツ人ならトルコの流行も知ってるっしょ、という事だ。分からないニッポニーズは歴史の教科書とか見れ。

オレ「最近トルコのトランス(わざと限定する)ってスゲーおもろいよ」
ヤン「ああ、あれでしょ、えーっと、バンジャビMC!!」
オレ「..えーっと、あれ、は、インド」
ヤン「あー(悲しそう、酔っ払いだし)」
オレ「でもいいよね、あれ、あの、バングラ・ビートだな」
ヤン「Yeah!Great!」

よしよし。難しいこというてもしょうがないですやん(知ったような方言)。ドイツ人とは割合い付き合いがあるのだが、やっぱ会社無しで付き合うのは気楽でいいね。聞いたところ、うちらが仕事でよくいくデュッセルドルフは「全然つまんないところ。ちょっと北にいけばミュージカルとかドイツ音楽が有名なところがあるのに」って呟かれました(笑)。クラブならリヨンなのかねえ。どうなんだろ。
まあともかく、バースデーのりょう先輩は放置1分後にナンパされるモテの癖に、バカ顔が得意でいらっしゃる。感服。