カレー

台所の天袋っつーか上の棚って、いやシンクの下もありがちだが、埋もれちゃった食材や調味料が奥に眠ってたりしませんか。片付けていたらスパイスがいくつかとレンズ豆が出て来た。ぎりぎり賞味期限か、ギリギリアウトくらい。どっちも普通は保存期限なんてあまり考えないくらい保つものだから、以前調子が良くてちょくちょく料理していた時のものだろうな。もったいないし、給料日前だしで、鳥モモをひとつだけ買ってきてカレーにした。とは言ってもAさんやWさんみたいに、他には拝殿も結構凝るだろうけど、俺には無理だから適当に。本当に適当だから書いてみよう。

  1. もも肉は皮を取ってぶった切ってコリアンダーを少量、他はお好みでまぶして放置。レンズ豆は消費したいだけ水に漬ける。
  2. 鍋に油しいてクミン入れて弱火。香りが立ったらニンニク1片みじん切りも入れて炒めてからタマネギ1個を薄切りにしたのを投入。面倒だから茶色までがんばらず、ヘナヘナになった時点でチキンブイヨンスープをひたひたよりちょい多めに追加。
  3. タマネギがぐにゃぐにゃになったら豆投入。塩を適宜入れて20分くらい煮る。
  4. 豆に半分くらい火が通ったら肉を入れ、コリアンダーターメリック、カイエンペッパー、シナモン、ガラムマサラ、その他お好きなものを足して更に煮る。塩、黒胡椒、カイエンペッパーで調味したら20分くらい煮ておしまい。

お分かりのようにヒデキが感激したり休暇時に父が腕を振るうような「男のカレー」とも、本格的なインド料理ともほど遠い、りんごもはちみつもチャツネもない、シンプルで適当極まりないカレー。なのでお勧めはしないけど、この程度でもスパイスの旨味はそれなりに出るし、途中で失敗してもリカバリできて、なにより安い。具に合わせて弄るのも簡単。
注意、ってのを俺が書くのもおこがましいが、一応書くと、クミンはニンニク同様弱火で香りを出してから使うこと、ターメリックは色が出るまで時間がかかるからあわてて突っ込まないこと、スパイスを足したら馴染むまでしばらく煮込むこと、くらいか。あ、あともちろん、おいしいカレーを作りたい人はあまり真似しないように。やもめのおっさんが作る肉じゃが程度のもんですから。あ、このへんは俺らしいな(笑)。
久しぶりに料理なんてしたから、豆の甘みを勘案してなくてちょっと手間取ったのと、豆の量が多くて予定より1食分ほど多いのは秘密だ。それでも、外食ならちょっとなんだけど、自作なら我慢できる程度にはなったからよしとするか。料理は難しい。