良い例

横浜駅の改札を出る時に居た父娘。娘が改札手前で「まだかえりたくないよう(全部濁音を混ぜて発音)」と涙も鼻水もだらだらで駄々をこねているから、お父さんはきっぱりと「じゃあ、お父さんもう知らないからな。うちに帰るぞ」とキビシく通達し、駅員のいる側から改札を通った。自動改札じゃないのは、もちろん戻って反省した娘を連れ戻すためだ。昨今にしては厳しくも愛情のある、しっかりした父上である。
だがしかし、父が改札をくぐるのを見た瞬間、娘が置いて行かれると思って半狂乱に。「お父さん置いてかないで(全部濁音)」と猛ダッシュして、お父さんを先回りしようと隣の自動改札に飛び込んだ。切符なんか入れる訳もなく。
閉まる扉。鳴り響くエラー音。ぴこーんぴこーんぴこーん、ジョウシャケンヲ、イレテクダサイ。
そしてその音を遥かに上回る、閉まった扉に見事頭が挟まっとる彼女の悲鳴。

おどおさーん

多分この連休が終わるまでは反省してますよ、お父さん。
あまりに素敵でニヤニヤしてたら改札前に溜まってた姉ちゃんたちがまた逃げました。