ドッグビル

とっとと帰って先日貰った招待券でドッグヴィル。もう18:00からの一回しかやってないんだもん。3時間、指輪3より集中した。指輪は落ち着いて観られるからダレもするが、トリアーはあの実に独特に歪む展開なんで集中せざるを得ない。やっとエンドロールだ、と思ったらボウイをバックに画像の連発でまだ休めない。終わってどっと疲れた。観てる間は平気なんだが。映画は面白かったです。
床に線だけの演劇のような舞台(っつった方がいいだろう)は普通に面白い。話の筋も、豹変する態度や台詞もわかりやすいし面白いんだけど、やっぱり独特の歪みが残るトリアーさん。あの投げやりなまでに真っ直ぐな各章のタイトルはその補助か。それでもなーんかわだかまるよね、どの作品を観ても。いつもなら「寛容さが傲慢かどうかとか議論してる段階でゴーマンじゃい」と即思うのに、童話みたいなプロローグから悪夢の終章前までで、そういう気が失せている。狙い通りツボ、って事なんだろうなあ。いや、面白いからお勧め。ただ、ビデオの方が見やすいかも。特にこれは。
あと、アメリカ批判だとかそういうのは全くわかりませんでした。いや舞台はアメリカ、ってのはわかってますけど。馬鹿なんでねすいません。