チビクロ散歩

治療の順番を待っていたら本棚に「ちびくろさんぽ」という絵本があった。あれ、発禁になったんじゃなかったっけ、と開いたら、その騒動を回避するために、主人公は黒い犬で名前が「チビクロ」、お父さんはパパクロ、お母さんはママクロとした修正版だった。黒人の蔑称である「サンボ」の意味合いを消しつつ原作のイメージを残すため、「サンボ」は「散歩」にして、名前とは切り離したそうな。

最後には信州大学の先生と北大路書房の差別問題に対する意見がまとめてあって、改作者からは、この修正版でも児童が受ける物語の「心理的印象」は変わらないと書いてあった。前のと「心理的印象」が変わらないなら差別意識も植え付けてんじゃねえか(原作にそれがある、とすればだ)。せっかく北大路が学校の先生まで引っ張りだして付けた、差別だと主張する連中へのハクが剥がれとる。しょうがねえなあ。